なんたる星8月号 迂回「初夏、柵と錆」を読む
まだまだ暑い折ですが、さめないうちに迂回の連作「初夏、柵と錆」を評してみたく。
季節、特に夏を題材として考えるのは基本のやり方であり、表現がしやすい反面、匙加減によってウェットになり過ぎるきらいがあって、僕個人はなかなかに扱いにくいものだという考えがあるのですが、そこに敢えてメスを入れていくような連作だなと。
夏というテーマには、なんだか青春めいたものだったり懐古的な表現がぴたっとはまりやすくて、それが何故かは想像でしかないのですけど、やはり子供あるいは学生の頃に経験して