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スポーツとLGBTQムーブメント

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いつもコラムをご覧いただきありがとうございます。S.C.P. Japnの野口です。

先日の一部の自民党議員によるLGBTQ当事者への差別的な発言が波紋を呼んでいます。LGBTQ当事者支援を行なっている団体からはすぐに抗議文が発表されました。

S.C.P. Japanがコンソーシアムメンバーとして参加しているプライドハウス東京も発表しています。

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日本にはLGBTQ当事者が差別を受けた時に、LGBTQ当事者の権利を守る法律がありません。EU加盟国、オーストラリア、米国(州による)ではLGBTQ当事者を差別から守る法律が定められており、そのためLGBTQを理由とするいじめを未然に防ぐことや、職場での不当な解雇、LGBTQ当事者の家族へのケアや相談体制が整備されています。(LGBT法連合会

実はこの法案、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開催前に承認されることが目指されています。国際オリンピック委員会(IOC)が定めるオリンピック憲章に「性別・性的指向」による差別を禁ずると明確に言及されているため、オリンピック・パラリンピック競技大会を開催する日本はLGBTQ当事者への差別を許してはなりません。グローバルという大きな外圧が日本の政治にかかるこのタイミングを逃さず、大きな変革を起こそうとしています。

この法案を推進するにあたっては、LGBT法連合とヒューマンライツウォッチが連携しているのですが、アスリート・アライ(Athlete Ally)というLGBTQインクルーシブなスポーツ環境の整備と、アスリートの力を活用してLGBTQインクルーシブな社会づくりを推進している団体も関わっています。先のプライドハウス東京の抗議文もアスリート・アライとの共同抗議文です。

アスリート・アライが参画しているので世界中の力のあるアスリート達が日本の法案成立に対して声を上げてくれています。こちらは、スポーツ界の女性の権利のために活動してきた有名なテニスプレーヤーのビリー・ジーン・キング氏のコメントから始まる動画です。ボブスレーのアメリカ代表のクリストファー・キニー選手のメッセージも心に響きます。

みんな日本のために声を上げてくれているのです。是非ご覧ください。(この動画の再生回数が少なすぎて大変がっかり。。。)

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