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キレたら負け。キレさせたら勝ち。

社会人になってから、突然切れる人。次第にキレる人。ネチネチキレる人。いろんな「怒り」に溢れた人に直面してきました。何事も真剣に向き合う自分は、それに影響され、気分も精神も痛めつけられましたが、ある時ふと、思いついたんです。「キレさせたら勝ちなんだ」と。

1,相手が怒るには「理由」がある。

こちら非があろうがなかろうが、態度が良かろうが悪かろうが、キレる人はキレる。これはどうしようもない。こちらの努力では何もできないこと。

以前は、「相手に対応する」=「相手を怒らせない」と思い込んでました。でも、どうやっても、それは実現しないし、それを避けようとしたり、なだめたりすることをしていると、こっちが一方的に努力や気苦労、負担ばかりしていることに気が付きました。

なんだかアホらしいや。

そして、冷静に、「怒る」ことそのものはなぜ起こるのか。考えたり、本で調べたりする中で、一つの結論がありました。

「怒り」とは、「現在」と「理想」のギャップによって引き起こされる、と。

それは、思い通りにならない、とか、理想と違うとか、そうした「差」の大きさや予想外の「差」によって引き起こされるものだと。

そもそも、怒る人の「現在」なんて、こちらではその人の人生を形作ることも左右することもできませんし、その人の考えている「理想や未来」だって、勝手に相手が思ったり考えていること。

そうなんです。「怒り」の源泉である「現在」と「理想」は、その人でしかコントロールできず、他人にはどうすることもできない。それ故に、「怒り」はこちらではどうすることもできないものなのです。

だから、真面目にその人怒っていることを受け止める必要もなければ、表面では聞いている素振りをして「なんでこの人怒ってるのかな?」ぐらいに軽く考えておけばよいのです。

2,男は「嫉妬」でキレる。女は「姿勢」でキレる。

男女平等という世の中であっても、男性と女性にはそれぞれ性差としての特徴はあると思っています。考え方とでもいいましょうか。その点、「怒り」にも男女の差があるなと、これまでの経験で感じてきました。

男性がキレるときは、総じて「嫉妬や恐怖」がその原因になっていることが多かったです。相手が自分より実力が上であったり、支配関係が崩れそうになると、弱さを認めたくない反動で「キレる」のです。

激昂するときほど、相手は自分の弱さが自分自身で認められないから、発作的に怒ります。こういう人は、こちらが引き下がって、物理的距離をとることが有益で、そして、関係性としては常に「負けている」という立ち位置にすることで、相手の精神を刺激しないで済むのです。

年上の経験者や社長と対峙するとき、よくこんな感じのパターンがありました。その時に「ああ、この社長は俺に負けたと思ってるんだな」とニヤニヤ心の中で笑うことにしました。そうすると、なんともスッキリ。こうして、また一人、勝利してきたのです。

一方、女性でいえば「姿勢」がキレるポイント。よくあるのが夫婦間で妻が夫に話しかける時、「あなた!話聞いてる?!」っていうアレです。

女性が求めているのは、話の中身ではなく、話をしているその時、その会話を受け止める姿勢がなければ、怒りの感情が湧いてくる。だから、つべこべ言わずに話を聞くことです。

アドバイスや解決策を求めているのでなく、大変な状況、迷っている状況、不安な状況に対する共感や共鳴がもっとも必要なこと。だいたいココで夫婦ゲンカが起こるんですけどね。

でもね、こうやってそれぞれの「怒り」の原因がわかってくると、本音の付き合いというものはできなくなっていくのですよ。能ある鷹は爪を隠す、ではありませんが、ますます本当に思っていることよりも、その人、その場を穏健に済ますほうがメリットが大きいですから。

不要な怒りを受けるより、不問にする優しさ。これはこれでいいものか、逆に悩ましくなりましたけどね。(つまり、心の中は恐ろしいことを考えているってことです)

3、達観すれば、「怒り」は日常からなくなる

こうして「人の怒り」について着目し、大抵のことに対処できるようになると、日常生活から「自分自身が怒ること」がなくなっていきます。

鳥の糞が頭に落ちてこようが、「あ、タイミングが悪かったな」としか思いませんし、某和菓子屋の喫茶コーナーで、お茶をしていたとき、給餌していた店員さんがつまづいて、わたしの頭の上からアイスコーヒーをぶちまけられ、真っ白な服は黒く染まり、ズボンまで濡れて、そしたら店長さんがやってきて「全部弁償させていただきます!」って言われ、僕は「いやあ、ホットコーヒーじゃなくてよかったよ」と笑顔で答え、店内で気づいているのは店員ととなり客だけという一騒動とか。(百貨店だったので、そのまま行きつけの店に行って全身買い替えで、◯万円も新しい服が手に入ってしまい、むしろラッキーぐらいの気持ちでしたけどねw)

そうです。起こることは、起こるべくしておこり、起こったことは仕方ないこと。それに「怒る」ようでは、人生穏やかでいられませんなあということです。

あなた、まだイライラしてますか?

おっと、応接間のコーヒーひっくり返して、血相変えて、嫉妬してるのか。

銀座の3万円のステーキに会食で誘って「こんなうまい肉ないだろ」とマウントされ(わたくし、もっと上の会員制のお店に行ってますけどねw)

ちょっと寄り道するといって、ロレックス銀座に入って、開口一番「一番高い時計はどれ?」とか威勢貼ってみたりして…。

でも、入れ込んだ銀座のクラブのママに移籍独立いきなりされたり、会議中に水虫の足がひどくてかきむしってたり、それで「俺は今年の年収13億円だったよ!」なんてマウント取られても、全然羨ましくないんだよなあ…。

ね!あのときの社長さん!

僕は、十分幸せで、幸せな仲間と、友人と知人がいて、清潔感を保つことで、モテる方で満たされてますから…。ばいばーい。

世の中イライラしている人に左右されない人生を送りましょうね!

日本と世界を飛び回った各地域の経験と、小論文全国1位の言語化力を活かし、デジタル社会への一歩を踏み出す人を応援します!