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「なきゃいけない」というプライド

毎日のようにペットボトルのお茶やコーヒーを購入している人。それ、本当に必要ですかね?いやだって仕事はじめに一口、昼食後に一本、三時の休憩に飲んで、仕事終わりに一本とか。そうやって「ルーチン化」することで、あたかも「絶対に必要である」と聖域化する。それはもしかしたら、小さなプライドかもしれない、っていうことです。

1、コスト改善は小さいものから片付ける

そろそろうちもコスト見直さなきゃなあ…なんてことをいっていた最中、世界は資源や原材料が不足し、高騰。他人事ではない仕入れや買い物の価格上昇が、もう目前に迫ってきています。

それも、ちょっとじゃなく、ものによっては2割とか4割値上げまでいきそうな勢い。物の値段がそれだけあがるってことですよ。同じ予算なら、その分内容量減らさなきゃってことですから。

例えば、ごはん1杯なら半分でとか、いきなり減って平気ですか?極端な話、風呂の温度を40度→20度にしましょうか、とか。まあ、これは少々イメージをしてもらうためのものですが、とにかく「大きな費用負担」がこの先やってくる中で、費用の見直しをしなければ、早々に破綻するわけです。

こういうとき「大きい」予算が目に付きます。だから、それからやめようとする。でもね、よく考えて下さい。毎日150円のペットボトルだって、365日毎日買い続けたら、54,750円です。3本買ってたならその3倍ですから、164,250円です。

でも、ケース買いして98円なら、毎日買っても35,770円。差額18,980円が浮くわけです。あなたに約2万円、年末にポンと生まれたら、何ができますか?何をしたいですか?

長く、何回も払うものほど、その削減効果は大きいのです。

2、贈答品だって馬鹿にならない

ものを贈り合うっていいですよね。相手を思って商品を選んで、そして送る。果物なんか送って喜ばれたらそりゃ嬉しいでしょう。でも、商品代金と送料あわせて4,500円近くのものを毎月10件も送ってたとしたら45,000円/月。それを半年間続けたら27万円にもなるわけです。

付き合いがあるからといって、昨年をそのまま踏襲する。そうしたら、生きている限りどんどん積み上がっていくわけです。無論、送られたほうだって返さなきゃと思って同額と言わずとも2/3ぐらいは最低負担することでしょう。

そうやって経済は回るのでしょうが、果たして「贈り合い」ということが、お互いの損得や収支として意味や価値があるものか、聖域なく見直してみるというのもありでしょう。

人によっては、翌年からランクを下げたり、遠くなってしまった人は手紙にかえたり、でもまた付き合いがはじまったらもとに戻すなど、機動的にやってみたっていいわけです。

それで3割減ったとしたら、約8万円ほど浮く計算。10年つづいたら80万円になるわけです。

3,聖域なく見直せ!

少し、見直しましょうか。「なきゃいけない」と思うことで、聖域化しているものを。見栄えとか見栄とか、体裁とか、気にするほど、負担は増えていく。でも相手にとって、あなたはそれほどまで細かく気にしているでしょうか。

送られた時に思い出すでしょうけれど、例えば昨年のお歳暮に誰がどれだけってどのぐらいの思いや強さで思い出せますか?人付き合いってやろうと思えば再現がない。

やがて続かない、続けられないものなら、辞めてしまえばいい。それで離れるような人は、それまでだし、お互い其の程度の認識。でも再び会った時に「もらったもらってない」を思い起こすまでもない。その時にまた、誠意を尽くせばいいのです。

4,コミュニケーションはコスト

私達は、SNSやメッセンジャーが存在し、スマホのようにパーソナルでダイレクトに接点を持てる時代になったことで、コミュニケーションに時間もお金もたくさん負担をするようになりました。

無料ツールがあっても、スマホ代という基盤があってこそ成立するものだったり、広告や個人情報の提供の対価として無料になっているだけで、お金をはらうか払わないかを別として、一定の負担がそこには存在しているのです。

SNSで映えなきゃいけない。常に発信し続けなきゃいけない。アピールしなきゃ。あの人みたいにできるようにしなきゃ…そんなことで、コミュニケーションに時間や精神を費やしすぎてはいませんか?

まずは、あなたが、このリアルな世界で、仕事をし、稼ぎ、生活すること。その基盤があってこそ、バーチャルな世界やデジタルの手段で情報をやり取りするというのが順番です。

中身がスカスカになる前に、目の間の現実にある仕事と生活。まずはここをしっかり固めましょう。どうせ、SNSでしばらく沈黙したって、また登場すれば「久しぶり」だなんて言われて同じように話せることでしょう。

人類はそんなに暇じゃない。アバターで遊んでる場合じゃない。寂しさや孤独感をSNSやメッセンジャーで紛らわせるなら、他にやるべきことはある。

「なきゃならない」から少し、開放されませんか?

日本と世界を飛び回った各地域の経験と、小論文全国1位の言語化力を活かし、デジタル社会への一歩を踏み出す人を応援します!