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謎の車両??

 どうも。皆様GWはいかがでしたでしょうか。休んだ方も休めなかった方も居たでしょうが、我が勤務します福祉施設は通常通り…通常の暦に従って動いていましたので、少しだけ山陽本線に乗車して旅に向かいましたとさ。
 そんな中、5月5日の京都駅不審物騒動はご存知でしょうか。
 結局、何にもなかったのですが京都駅構内で薬品らしき物体が発見されましたが、結局は何もなく勘違いだった…というニュースでした。
 このニュースで、JR西日本は大阪都市圏と京都方面に影響が発生。この影響で、新快速も間引き運転となりまして岡山方面から乗車した自分は新快速に乗り継げず、そのまま姫路で足止めの時間を過ごす羽目に…
 とここまでは良いです。
 姫路で折り返していく米原方面の列車に何やら不穏な車両が併結されていました。
 加古川まで乗車した新快速の中で発見したので、一旦新快速を加古川で下車してその車両を待機します。
 そして、加古川から乗車した車両がこの特急列車ばりにデコレーションされた謎の車両です。一体この車両は…?

 実際に車両としては通常の223系ではあります。が、この車両が連結されているのはこの編成の最後尾。4両目の車中です。
 最後尾の車両ですが、実はこのようになっていました。

 何やら怪しげな車両。青い帯はかつての先代新快速、ブルーライナーの153系電車譲りといったところでしょうか…?
 写真内にロゴが見えたのが分かった方もいるかと思うのです。『A-SEAT』。そう、この車両は通常、新快速で運転されている座席指定車両、『A-SEAT』なのです。
 通常は座席指定の運用に入る車両が、京都駅のトラブルによって運用のやり繰りが間に合わなくなり、そのまま通常の仕事である新快速の仕事を離脱し、結果的に普段は仕事の範囲外であった快速に充当された…そういった事情だったのです。
 今回は姫路での折り返しシーンを目撃し、速攻下車して乗車。家族への連絡を入れる下車のついでに加古川で小休止し、この普段は見れない特別な仕事の列車に乗車しました。
 223系新快速が走行している東海道本線の話になりますが、この区間には
・阪急電鉄 PRIVACE(令和6年夏以降運転開始)
・JR西日本 A-SEAT
・京阪電鉄 プレミアムカー
と3種類の座席指定車両が運転されています。
 平たくこの車両の外れ運用に関して説明をしますと、京阪が分かりやすいかと思います。
『プレミアムカーを連結した編成が運用の乱れで特急・快速急行の仕事に入れなくなってしまい、結果的に急行や普通に充当されてしまった』
という感じです。
 しかし、京阪の場合は座席指定の販売システムの都合上でこうした事態が発生してもプレミアムカーは締切となってしまいます。
 乗り得列車…になって珍しい仕事にはなっても、プレミアムカーは解放されませんし乗車は出来ないのです。車両は締め切られ、乗車できません。
 なので、JR西日本に於けるA-SEATの外れ運用の乗車体験は『かなり珍しい』イベントなのです。
 さて、ここからは僅かな写真で乗車の感想などでも。

 車両に乗車した感想としては…
 どうだろう。
『コンセントを設置した287系』
という感覚に近いような。そして、体感的にもっと考えてみると、何処か乗り心地はサンダーバードに近いような感覚を覚えました。
 というか座席は全く同じなんでしょうね…JR西日本に於ける特急列車の標準座席というイメージはやはり拭えません。
 しかし、変わっている点を挙げてみますと現代の事情に即した中での増備となったのか
・コンセントの搭載
は挙げられると思われます。この装備だけは絶対に譲れないかと。
 感覚的にJR西日本の利用経験者・大阪都市圏の鉄道の利用者の方に分かりやすく説明してみると、
『サンダーバードにコンセントが搭載された』
というイメージです。とはいえ、683系・287系のようなニュアンスは何処か否めない座席だなぁと。
 ちなみに座席内。ステッカーで修正の掛かっている部分はかつての制度の名残りです。
 現在は指定席としてしっかり切符制で運用されているこのA-SEAT車両ですが、運用開始当初は
『乗車している係員に500円を払って座席に座る』
という若干の申告制・先着制のような要素が濃く、
『必ず座れる』
のニュアンスからは掛け離れた印象がありました。現在では考えられませんが…
 しかし、何回も記しますが『コンセント』。この設置は大きいですよ。
 このサービスの恩恵を受けまくり、自分は旅の終盤でもバッテリーの使用をする事なく済みました。

※通常、A-SEATはこうした新快速に連結されている。(写真の列車は連結していない列車)

 最後の方に。
 実際に乗車してどうだったのか、どうなっていたのか…
 途中。三ノ宮と大阪でかなりの乗客が、このA-SEATの車両に乗車してきました。(想定外だったからしてしまいましたのが良いのか?)
 そんな乗客の皆さんですが…
 やはり敬遠しがちです。
 通常の運用時の車内表記として、車両には『指定席』の文言も掲出されているので、やはりその『指定席』の3文字を視認してしまうと座れないのでしょうか。
 無料開放に関しては車掌の車内放送でも告げられていましたが、加古川から京都まで乗車した間ではやはり乗客の敬遠が目立ったかなぁ…という印象。JRの最も乗客が入れ替わる大阪でも、この座席を見てしまうと流石に座るのを躊躇って座らない、仕切りのデッキに立つ…
 という形で、裏ワザ乗車を行使している乗客はかなり少なかったのです。
 こういった運行トラブルは発生してほしくないものですが、皆さんもまたこの
『青い帯の車両』
がダイヤ乱れで快速や普通に入った際には是非乗車してみてください。
 個人的には、阪急の京都線座席指定サービスの開始までに乗車できたのが幸運でした。

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