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Vol.18『年間ベスト映画』を振り返る(2013年~2017年)。

2023年も年の瀬。
今年も色々と映画を劇場鑑賞したので、いずれはこの場で「私の2023年ベスト映画」を触れたい所ですが、とりあえず今回は『私が過去にどんな作品を「年間ベスト」に挙げた奴』なのか、自己開示!?してみます。
…という訳で、今週は2013年~2017年編!
(※ちなみに、私が映画館通いを始めたのは2013年3月2日から。以来、「毎月必ず3本を劇場で鑑賞する」というルーティンを崩すことなく、現在に至っています。)

2013年『風立ちぬ』

宮崎駿による、「堀辰雄の同名小説」と「零式艦上戦闘機の設計者として有名な堀越二郎の半生」をミックスさせた漫画の映画化作品。
※「創作」という名の、 ” 業 ” とも ” 純粋な渇望 ” とも言える衝動に突き動かされる主人公の姿と、その結末が 深く刺さりました。

2014年『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』

孤高のアウトロー「スター・ロード」を自称する青年、ピーター・クイルが様々な偶然から ” 仲間 ” と呼べる存在と出会い、大きな陰謀を阻止する愉快な冒険譚。
※当時はMCUこと、マーベル関連作の映像化作品はよく理解せず単独作品くらいの感覚で観たのですが、アクションあり、笑いあり、ちょっぴり涙ありの、良くできた娯楽作品で心底楽しみました。

2015年『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

荒廃した未来社会の荒野で、イモータン・ジョー率いる ならず者集団に襲われた元警官のマックス。血液型がO型だった為 ” 生きた輸血袋 ” として囚われてしまうが、ジョーの部下 フュリオサ大隊長の離反に端を発する内部抗争に巻き込まれていく…。
※年間ベストどころか、オールタイムベストの作品です。
確かに「A地点に行って、スタート地点に戻る」だけのストーリーですが、役者の表情やしぐさから、劇伴(音楽)、カットに至るまで、豊かな情報量が詰まった1本。
気づけばリバイバル上映含めて劇場で10回観てます。

2016年『この世界の片隅に』

こうの史代による同名漫画の映画化作品。
後に増補版ともいえる『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』が2019年に劇場公開された。
大正14年(1925年)生まれの ” すずさん ” を主人公に、戦前・戦中・敗戦直後の広島や呉を、市井の人々の生活視点で描いた作品。
※これまた良くできた1本。
心の機微が、時としてさざ波を起こす様を描く繊細なストーリー運びや、美しいタッチの絵柄とコトリンゴによる劇伴(音楽)のマッチが素晴らしい一方、空襲のシーンは劇場で鑑賞中、一瞬 恐怖を感じた事を覚えています。

2017年『ブレードランナー2049』

1982年の映画「ブレードランナー」の続編。
新型レプリカント(人造人間)の「K」は、人間社会に潜伏した旧型レプリカントの駆除に従事する、LA市警の通称 ” ブレードランナー ” 。
そんな彼に ある捜査命令が下るが、それは人間とレプリカント、更にはK自身の根幹を揺さぶる出来事の幕開けだった。
※様々な冒険の果てに ” 真実 ” を得た「K」が下す決断からの、終盤のバトル、そしてラストに見せる表情には、とても刺さるものがありました。
更に付け加えると、特に終盤 大音量で鳴り響く劇伴(音楽)は、劇場で堪能出来て良かったです。

…以上が、『「年間ベスト映画」を振り返る。2013年~2017年編』でした。
『2018年~2022年編』は、また来週。

では、今週の締めの吃音短歌(注1)は…

他愛ない 世間話の 戯言に 口をつぐんで 君を困らす

【注釈】

注1)吃音短歌

筆者のハンディキャップでもある、吃音{きつおん}(注2)を題材にして詠んだ短歌。
この中では『「吃音」「どもり」の単語は使用しない』という自分ルールを適用中。

注2)吃音(きつおん)

かつては「吃り(どもり)」とも呼ばれた発話障害の一種。症状としては連発、伸発、難発があり、日本国内では人口の1%程度が吃音とのこと。


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