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美術好きの後輩に連れられて、「半・分解展」に行ってきた。

※12/2に行った時の記事です。時間が経ちすぎてますが、振り返りも込めて。

その分野をこよなく愛する人と話すのは楽しい。

始まりはちょうど1年前のこと。

後輩がSNSで見つけた「半・分解展」が大阪で開催されたら、一緒に行きたいと言ってくれたのである。
聞けば、ヴィクトリア朝など西洋の歴史的なドレスを修復されている方が開催する展覧会で、実際に間近で見て触れるとのこと。

私は美術好きな方ではあると思うけれど、絵画や彫刻、仏像や古文書寄りでファッションの知識は皆無。
なので、いい機会だと思い、誘いに乗った。

そこから時が流れ、私も忘れかけたころ。
開催時期が決定したと後輩から連絡が来た。
少なくとも1年間追い続けた後輩の執念と情報網に感嘆しつつ、予定を調整しチケットも購入し、いざ大阪へ!


結論、他ではなかなか得られない貴重な経験が得られた。
まず実際にドレスを触って質感を感じることは美術館や博物館ではできない。

見えない部分にあるポケットや小物、はたまた開催者がドレスを購入したときに入っていた手紙。

それぞれに詳しい解説があって、西洋生活史を学んでいる気分だった。
型紙もあるから服飾系の大学生らしき人や、デザイン関係の方が熱心にメモをしているのも見かけた。

特に印象に残ったのは、300年前に着られていたというピンクのドレス。
今作ったと言われても違和感のないほど光沢があって、1枚の布で縫い上げたとは思えないほど凝られたデザインに惹かれた。

あとは上記のサイトのトップにある、エメラルドグリーンのドレス。
後輩に毒性のあるドレスもあるから触るときに気を付けて、と事前に言われていたのに、目の前にあるドレスがそのドレスとは思わずに吸い込まれるように触れてしまい突っ込まれた。
まさしく見るものを虜にするような色合いのドレスだった。恐ろしい。


また次回も開催されるのなら後輩と行きたいと思う。