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【タイムレンジャー】第18話~第19話


Case File.18「影の予感」

 運転代行の依頼を受けたアヤセが客の指示に従い車を走らせた先は、物々しい「第三総合研究所」なる建物である。そこに現れたロンダーズは、ギエンの命によりとある物質を探しているようだ。
 仲間の到着を待たず、単独で潜入するアヤセ。クールで冷静なアヤセの様子は、一見何も変わったところなどなさそうだ。だが、前触れもなく現れる彼の発作は、竜也の心に大きな不安を投げかけている。

 誰にも病気のことを言えない、隠し通している、ということは、それについてのリアクションも望めないということであるからなあ。心配してもらうことで病気が快癒する訳ではないし、場合によっては鬱陶しく思うこともあろうが、それでも誰かが自分を気にかけてくれている、と知っているだけで気分が楽になることもあるかもしれない。


Case File.19「月下の騎士」

 前話から引き続き、λ2000とΖ-3のお話。「一週間ごとにリアルタイムでお話が推移するはず」という思い込みがあったのだが、そうとも限らず。
 さて、ギエンは盗み出したλ2000からΖ-3を作成、そのエネルギーを動力として自作の破壊兵器「ノヴァ」を起動させる。破壊活動を始めるノヴァに、二十世紀人も黙ってはいない。堂々たる威容で出撃するのは虎の子のドリル戦車、ライメイ! ……だが、流石に三十世紀の技術には手も足も出ない。
 タイムロボはいくら待ってもやってこず、絶体絶命のタイムレンジャー。そこへ颯爽と飛び出したのが月下に輝く黒い影、自立駆動のタイムシャドウである。

 戦闘には勝利したからよかったものの、霧のように立ち上る不穏な雰囲気。
 さらに竜也たちはそれぞれ、街中で自分のドッペルゲンガーを幻視した。時空が乱れたことによる影響ではないか、とタックは推測する。まるで一本道のはずの未来がいくつもに分岐し、その選択肢の重なり合いが幻として映し出されたかのような……。

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