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私流の職場で馴れ合いにしない術(自画自賛)

先日の元部下が先に昇進の件を
なぜ引きずるのかというと
悔しいももちろんあるけど
やはり、若い彼女が一生懸命
頑張ってきた結果が反映されたんだからと
そこは普通に納得出来た。

では何にと言うと
その若い彼女は
対立し合う人種に疲れてしまっていたので
私は同じその部署をまとめてた時は
押さえつけてきたけどなって言ったら
「そうですか?」と
言われてしまったから。

あ…そう思われてたのかあ…という落胆もある。

だからちょっと疑心暗鬼になってしまい
私の頑張りってやっぱ
他人の目には認められないんだ…
まだ頑張りが足りてないんだ…って
感じてしまったんだよね。

若い彼女がまとめる部署は
元々は私がまとめていた部署。

当時は20人近い人材のうち
日本人で社員は3人。
他は人材派遣。
外国人が多くて10人近く残りが日本人。
派遣なので入れ替わりや加わることも多い。
日本人、外国人が半々くらいだったかな。

それを私は一人でまとめてきたよ。

誰も助けてくれなかったからね。

技能実習生の中国人が必ず二人以上いたので
彼らとのコミュニケーションは
一番大事にしてきた。
だって。
家賃という名の搾取に加えて
技能検定はまるで違う部署…。
ただ工場で仕事するだけだから
日本語習得が遅い人もいた。

そのせいで1年以上定時退社の人もいた。
世話出来ないからって。

外国人派遣はフィリピン人。

他の工場で日系ブラジル人やフィリピン人
中国人と事前に頻繁に関わってきたので
特別視することもなかった。

日本語が普通に堪能な人が多いから。

国同士の対立があった会社にもいた。

当時は私も派遣だったので
深くは関わらなかったが
それぞれの国の人と仲良くしてきたし
愚痴も聞いた。

なのでという訳ではないが
経験値が私の方が高かった。

フィリピン人、中国人同士で
それぞれ仕事の愚痴はしているだろうと思い
私の役目は
仕事を問題なくさせることだったので
愚痴は聞いた事がないし聞こえなかった。

フィリピン人は仕事が嫌だったり
他に時給のいい仕事を見つけたら
すぐに辞めていくので気にしていない。

中国人は技能実習生なので
期間中は極力仕事が分かりやすいよう
してもらいやすいようにしてきた。

どのようにかと言うと
私が中国語を学んだ。

語学が好きなのもあるが
中国人同士で日本人への文句を言われたら
たまったもんじゃないというのもあるし
彼らの母語を学ぶという気持ちを見てもらい
私という存在を受け入れてもらう目的もある。

実習生には期間があるから
次に来る新人実習生に
実習生同士で引き継ぎを母語でしてもらえるよう
全ての作業を問題なく出来るまで
とことん教えて監視してきた。

全ての作業を覚えるということは
負担が大きくはなるが
稼いで帰りたいという彼らの意識を
利用した部分ももちろんある。

だが
「やらせている」感にさせない努力を
私自身がずっとしてきた。

肩書きを取っ払って
全ての作業を同じ目線で
同じように行う。

これをずっと徹底してやってきた。

おかげでいろんなことが出来る様になった。

職人仕事のようなバフで磨く仕事や
製品を磨き上げる仕事
もちろん検査は全て出来る
組み付けも問題なくこなせる
作業時に何をポイントにして
どんなルールで仕事をするかということを
私自身が実践することで

周りを
「押さえつけてきた」

なんだよな。

作業手順書を持って
これはこうでこういうルールがあってと説明して
後はデスクにいるなんてことは
絶対にしなかった。

だって、それじゃ私の指示に
なんの重さもないから。

あの人言うだけで何もしてくれない。

って言われたら嫌だから
私も実作業に長時間入る。

これが私流の押さえつけ方。

当時は私からすると日本人の方が厄介だった。

すぐ文句を言ってくるから。

その点、自国民同士で愚痴り合える
外国人の方が私は楽だった。

多分だけど、外国人の彼らは
日本人のように愚痴らない気がする。

あの人のあれがこれでこうでどうのこうのって
これ日本人独特の文句の言い方。
正直すげーめんどくさい。

外国人派遣は
納得いかない事はハッキリ主張はするけど
日本人のようにその人をこうだと
決めつけて文句を言ってきた事はない。
(あくまでも私の場合は、です)

フィリピン人だろうが
日系ブラジル人だろうが
中国人だろうが
私が一番大切にしてきたのは
彼らは頼る親族や友人などはあっただろうが
何か覚悟を決めて母国ではなく
日本で働く選択をした。
仲間は多いだろうが
外国で働くという事の大変さは
私には到底分からないが
もし、私が外国に放り出されたら
どんな事に遭っただろうと思うから
親切にすることと
外国人差別を絶対にしないことを
心に決めている。

自分だったら
助けてもらったらとても嬉しいからだ。

だが、仕事の仲間は友達ではない。

これ。

日本人が一番厄介だと思う理由。

私はあくまでも彼らの上司なのに
同国同士だから馴れ合いになりがちではあるし
苦情を言えば助けてもらえると思っている。

和気あいあいの中に
線引きがされていることに気付かないのは
日本人が多い。

日本人同士だから
私を一番に大事にしてくれると
どこかで思っているんじゃないかな。

この国を出ずとも
外国人が多く来日するし
お国は限定されるが工場は外国人が多い。
岐阜の田舎でも外国人は多い。

日本人同士だし愚痴聞いてくれる
仲良くしてくれると思い込んでいる日本人は
外国人=パツキンの欧米人とでも
認識しているのだと思う。

そう言いたくなるほど
考え方に偏りがある。

日本人である私の不満は
日本人なら分かってくれる!

…絶対そう思ってるよ。

ちなみに。

中国人は、仲間を食事に招いて
コミュニケーションを取ると言う。
(最近どこかで読んだ)

何度か食事に呼ばれ
良いコミュニケーションが取れたと思う。

私が中国語を勉強し出して
一番協力してくれた同世代の中国人女性とは
帰国前日に顔を見に寄って
涙でお別れした。
私みたいな人間を「親友」だと言ってくれた。

一番いろんな事を教えて
全部習得してくれた人だ。

いつか中国で、と涙で別れたのに
彼ら中国人は
職場での線引きはキチンとしていた。

あくまでも私は彼らのボスである。

フィリピン人派遣も
その線引きはキチンとあった。

若い彼女が苦労しているのは
この子が今までどれだけ頑張ってきたかを
知る人がいない事が大きい。
私は育ててきた側なので十分知っている…のに

押さえつけてきた事を
意識されていなかったっていうのは
ちょっと心外かなと思いつつ。

言葉通り「押さえつけ」というと
とても厳しい印象だが

郷に入っては郷に従え

…の方が近い気がする。

詳しい訳ではないが
彼らの懐に入れるよう水面下で努力した
っていうやり方。

日本人にもある日線引きをする事にした。

どうにも勝手に馴れ合いで仕事をするので
私はあなた達の上司であり
友達ではありませんと決めた。

厳しくは言わない。

私が上司だと押さえつけることもしない。

だが線引きはするし
馴れ合いもしない。

その絶妙な線引き具合は
私は十分出来ていたと思っていたが
若い彼女には伝わってなかったのかなと思って
ちょっと悶々とした。

難しい問題だが
馴れ合いと
和気あいあいは違う。

コミュニケーションが取り易いのは
和気あいあい。

馴れ合いはただの友達の延長。

その線引きをするために必要な事は
何かと気付く事が
大切じゃないかなと思う。


どこの誰だか分からない人をサポートする勇気は私にはありませんがアセクシャル46歳田舎で独身工場生活に共感いただけたら仕事もまた頑張れます。