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【エッセイ】「ちゃんと泣ける子」に育てるために


昨日久しぶりに4歳の長女が
私の腕の中で泣いてくれた。

腕の中で負の感情をだしてくれるの
いつぶりだろう。

お腹に2人目の子供ができてから?
いや、その前からかな?
負の感情を受け止めきれてなかった気がする。

腕の中で自分の負の感情を見せて
泣いてくれた娘。
すごく愛しかった。

少しずつ「ちゃんと泣ける」に
近づいてる気がして嬉しかった。


1冊の本との出会い

1歳前に保育園に入所する息子の卒乳で
助産院にお世話になった。

長女(3歳)も一緒に行ったとき
娘が結構荒れていて
少し相談することに。

4月生まれなこともあり
保育園ではお姉さんキャラで。
家でもお姉さんだが、
気に入らないことがあるとすぐ怒る。

怒り方が激しくて
家族に当たることもしばしばあった。
叩いたり、物を投げたり
弟に強めに接したり
嫌なことをしてみたり。

最近は自分が怒っていると
気づいたときには
「もういい!」と言って
別のところに逃げるように。

そんなとき
1冊の本をお薦めされた。

本の紹介

初め見たときは
どういう意味?と思ったし
我が家は大丈夫だと思ってた。

娘も息子も泣くし、怒るし。

読み進めるうちに
「ちゃんと泣く」という意味を理解し
「ちゃんと泣ける子」に育てたいと
強く思うようになった。

「ちゃんと泣ける」とは
負の感情を親の前で出せるということ。

負の感情を親の前で出して
それを安心して言語化することで
負の感情を
情報処理することができるようになる。

負の感情を親も怖いと思ったり
子供に出させないようにすることで
負の感情を持ったとき
うまく情報処理できないまま成長し
大きな負の感情が思わぬ形で表出してしまう。

親は子供の負の感情が出てるとき
温かく抱きしめて安心感を持たせつつ
その感情を言語化することが大切だ。

我が家の現実

我が家では
長女の赤ちゃん返りの期間
負の感情が出るのが嫌で
できる限り出さないように働きかけてた。

長女との2人の時間を作ったり
長女が他のことに夢中になれるよう
習い事を始めて集中させたり。

負の感情を出さなくなるように
負の感情に気づかなくなるように
どうすればいいか?を考えて
働きかけていた気がする。

負の感情が剥き出しになる娘が怖く
距離を置きたいと思ったことも。

笑顔の娘だけを受け入れたいし
赤ちゃん返りがあること自体
自分のせいだという気がしていて
認めたくないと思っていた。

本を読んで

なんかしっくりきた。
娘が何かと戦ってる理由。
私が漠然と不安を抱えていた理由。
それがこの本に書いてある気がした。

娘が負の感情を持っているとき
できれば抱きしめて受け入れたいし
安心感を与えたい。
負の感情を言語化して
情報処理できるようフォローしたい。

でも娘を抱きしめられる状況ではない。

負の感情を持っているとき
私の目の前にもいてくれない。

まずは普通のときも安心できて
信頼してもらえる
普遍的な愛情を感じてもらえる
環境を作ることが大切だと感じた。

今まで全然違う方向に
頑張っていたことに大反省。

次の日からやったこと

1.怒らないこと。

もちろんイライラすることもある。
でもそれは子供にではなく
きっと自分にイライラしている。

子供が自分を信頼してくれるよう
仲間だと思ってくれるよう怒らない。

2.毎日愛を伝えること。

寝る前に毎日
「○○、生まれてきてくれてありがとう。」
「○○のこと、本当に大好き。」
「ママは◯◯といれて幸せ。」
「今日も1日ありがとう。」
と言うようにした。

◯◯の部分には子供の名前だけでなく
夫の名前もいれて
家族みんなに愛を伝えた。
何の見返りを求めることなく。

3.家族を優先順位の最上位に

つまり家事をする?
と思われがちだが、逆。

家事をするより
子供と夫、自分のケアを中心に。
家族には自分も含んでる。

家族にイライラしないよう
家事は適当に、無理ないように。

家事をする時間があったら
ストレッチしたいし
娘の話をゆっくり聞きたいし
息子の歩く練習に付き合いたい。

家族としたいこと
家族(自分)と向き合う時間を大切に。
他はしないと諦める(明らめる)。

やってみて1ヶ月後

娘が私の腕の中で
泣いてくれるようになった。

ある日いきなり
悔しい場面で泣いていて
「大丈夫?」と見守ってたら
「ママ〜!!」と言って来てくれた。

嬉しかった。
こちらまで涙が出るくらい嬉しかった。

負の感情を持っているときに
抱きしめられるので
安心感を与えながら
「悔しいよね。頑張ったね。」
などと感情の言語化することができる。

今まで泣き叫んで長引く場面でも
対応を変えたことで
本人も負の感情を出し切って
落ち着くことができるように。

ようやくスタートに立てた気分。

継続が苦手な私も
これだけは頑張って継続したい。

思わぬメリット

3つのことをやってみて
副産物が大きかった!
自分の心が安定した。

毎日寝る前に
「家族といれて幸せ」
と言うことで、脳内にそれが刷り込まれる。

毎日言うから
なぜか本当に幸せな気がしてくる。笑

今までと家事の分担も変わらず
夜遅くなる日も変わらず
優しさも何も変わらないはずだが
夫への愛が増した気がする。

寝る前に家族に愛を伝える効果は
自分にも効果覿面だった!

さらに自分が安定するから
家族はもちろん
周りの人との関係がよくなる。

母が安定していると
家族みんなも安定してくる。

毎日幸せだなーと刷り込まれていると
多少トラブルがあっても
仕事が大変でも大したことないと思える。

怒らないと思っても
怒りそうになることもあるけど
毎日幸せだって刷り込んで
家族の優先順位が一番だったら
あんまり怒らなくなる。自然に。

最後に

今までは
家族と毎日過ごすのが苦痛なことも。
夫の協力が少ないと嘆いたり
子供が言うこと聞かず怒ったり。

ダメなことを探しては
人のせいにしたり後悔したり。

そんな私が!
この3つをやることで幸せに。

それによって
家族みんなが幸せに!?!

長女は最近1日に1回くらい
「あーとっても幸せ!」とか
言うこともあって、すごく可愛い。

最近疲れてるなーとか
子育てしんどいなーとか
毎日思ってたので
そんな人にはぜひ試してみて欲しい。

始めは棒読みでいいし
半信半疑で続けていると
いつの間にか本当に幸せになるはず。
自分も家族も。

そして子供が
「ちゃんと泣ける子」になるはず。

みなさんとみなさんの家族の毎日が
もっとハッピーになりますように。

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