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バルセロナで、素敵なのにあまり知られていない美術館

地下鉄の駅、エスパーニャ広場で降り
階段を上がって地上に出ると
真っ青な大空と光り輝く太陽と
真っ直ぐに伸びた大通りの先に見えるのが
カタルーニャ美術館。
そこからまた先に、ミロ美術館がある。
それらは誰もが観光に来ては行ったことがある
有名な美術館だろう。
でも、エスパーニャ広場駅から
一番近くて、素敵な美術館がある。
しかもチケットがとってもお手頃な値段なのである。
それが、今から紹介するCAIXA FORUMカイシャ・フォルムだ。

この美術館の建物は110年以上は経っていて
もともとは繊維工場だった。
一度は火災に見舞われたところを
1911年(1913年とも書かれてある)にカタルーニャを代表するモデルニスモ建築家の
Josep Puig i Cadafalchジョセップ・プッチ・イ・カダファルクが設計をし完成させた。
そして、同年にバルセロナ市からこの建物の
設計デザインで建築賞を受賞している。
彼はガウディよりも16歳ほど年下だが、
ほぼ、同じ時代をバルセロナで生きた建築家同士だ。

現在は銀行のla Caixaラ・カイシャが
この建物を保持している。
ラ・カイシャといえば、
ロゴマークが画家ミロが描いたものだ。
こんなかわいいマークが銀行のだなんて
アートが街に、生活に根付いてるんだなぁと
感心してしまう。

la Caixaのロゴマーク

建築家プッチ・イ・カダファルクといえば
バルセロナの中心地から
電車で30分ほどの海辺の街
Mataroマタロの出身で
この周辺には、
彼の作品はたくさん見ることができる。

バルセロナの中心地で
彼の作品を見るとしたら、まぁ色々あるが、
観光地としてあげるなら
ピカソが若い頃に通ったと言われる
カフェ、クアトロ・ガッツだ。

そして、次にあげるなら
グラシア通りのガウディの
カサ・バトリョの隣にある
Casa Amatllerカサ・アマッリェだ。

この建物の一階エントランスは自由に入れて
写真を撮りたくなるほど素敵なので、ぜひ見てほしい。
そして奥はカフェテリアになっていて
カフェもおいしいし
ここのテラスに出ると
お隣のカサ・バトリョの
2階のテラスもチラリと見えたりして
そんな楽しみもあり、ワクワクする。
エントランスは自由に入れるが、
そこから先は入場料が必要だ。
ここのホームページ(記事の最後にHP情報あり)を見る限り
お部屋の雰囲気と家具のデザインが
美しくて、素晴らしくて、一見の価値ありだ。
カフェにはよく行くけれど、
実はまだ建築見学をしたことがない。
今年はぜひ見てみようと思うのだ。

話は美術館に戻るが
美術館入口が地下にあるため
エスカレーターで降りるのだが
そこにデザインされている
上がガラスでそれを鉄骨で組み立てられている
木の形をしたものは
日本の建築家である磯崎新のデザインだ。

美術館内の模型の写真から
磯崎新の作品、ちょっと見えずらいが下から撮影したもの


現在行われている展覧会は
2024年2月21日から6月9日までは
The British Museumの収蔵作品が展示されている。
『Venerades I Temudes』直訳すると、
『崇拝され、恐れられ』という感じかな。
主に、世界の国々に存在する
女性に焦点をあてた宗教的また、
神話に登場する女神や精霊、悪魔や聖人などの
絵画や像、置物などが展示されている。
四千年ほど前のものから近代の作品まで
かわいいものから怖いものまで
芸術作品として改めてじっくり見てみると
自分視点で新たな発見をするのが楽しみの一つだ。

世界中からの、かなりスピリチュアルなものばかりが
展示されているので
この場所は、ちょっとしたパワースポット化しているかも。
ぜひ、この聖なる力を放っている
アート作品が集まったスペースの
空気感も味わってほしい。
私は今回の展示会訪問で、驚きの出会いがあった。

このモデルニスモ建築は
結構大きくて広くて、全体像をカメラでは捉えきれないので
美術館内にある模型の写真を
記事の最初のタイトル写真に載せてみた。
美術館の他にホール、レストランなども入っている
ワークショップなども行われ、
文化・芸術のための多目的スペースとして使われている。

そうそう、忘れてならないのがここのミュージアム・ショップ。
ここのショップは面白くて興味深いものが多く
私の大好きなお店の一つでもある。

いくつものペンダントライトが吊り下げられているミュージアム・ショップ


バルセロナのガイドブック『心おどるバルセロナへ』どうぞよろしくね

私が書かせていただいたガイドブックでは
建築家プッチ・イ・カダファルクの出身地でもある
Mataroマタロの街も紹介しております。
ぜひ手に取ってみていただけたらうれしいです。

それでは、良い一日をボン・ディア〜!

美術館&文化芸術多目的ホール
Caixa Forumのホームページ

若いピカソも通ったカフェ&レストラン
クアトロ・ガッツ
Cuatro Gatsのホームページ

プッチ・イ・カダファルク設計デザインの
カサ・アマッリェ
Casa Amatllerホームページ
一階にあるカフェ
Faboritのホームページ

Josep Puig i Cadafalchジョセップ・プッチ・イ・カダファルク情報


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