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Q. お友達が匿名であげていた動画に、他のお友達が本名を呼びかけてコメントしていました。個人情報の扱いを学べる子ども向けの情報サイトや資料はありますか?

こんにちは!セキュスタ 子ども安全情報局です。
私たちは、セキュリティ学習教材「セキュスタ」を開発した情報リテラシー・情報セキュリティを専門とする先生方と共に、保護者の方々向けに、子どもの安心・安全情報に関わる様々なトピックを配信しています。
トピックの詳しい内容はこちらをご覧ください。

子どものインターネットやSNSなどの利用に関する保護者のお悩みに、専門家の先生方が回答する「教えて先生!」に寄せられたご相談の中から、今回はこちらのご質問にお答えいたします。

Q.お友達が匿名であげていた動画に、他のお友達がその子の本名を呼びかけコメントをしていました。個人情報の扱いについて、子供向けの情報サイトや資料はあるのでしょうか?

A:最近では、動画投稿サイトを視聴するだけでなく、ライフログ動画やゲーム実況動画を生配信する子どもたちが増えています。

内閣府が令和5年3月に公表した【令和4年度青少年のインターネット利用環境実態調査】でも、撮影や制作・記録をした子どもは、10歳~17歳で35%、0歳~9歳で17%となっており、それぞれ前の年と比較しても4~5ポイント上昇しています。さらに、それらの子どもたちの中で配信を経験しているのが20%前後となっています。

このデータでも示されているように、子どもたちの中では身近なお友達が匿名で動画を上げたり、生配信をしたりという環境が普通になっていると考えた方が良さそうです。

実際に、子どもたちから話を聞くと「~~ちゃんがTikTokで近所のショッピングモールで撮影した動画を上げている。」などということもよくあるようです。
個人情報の取り扱いについては、小学校低学年から学校教育でも注意を繰り返し、安全教育や道徳の授業、総合的な学習の時間などを通じて説明をしています。

しかしながら、家庭環境が多様な昨今では、きちんと身につけられるお子さんと、身につけることがとても困難なお子さんがいるようで、学校現場でも苦労していると聞きます。

ご質問のような「本名ではない動画投稿に対して、リアルのお友達が本名でコメントや呼びかけをおこなってしまう」という件は、大きな問題として顕在化こそしていませんが、子どもたちの利用状況やプライバシーに対する認識の度合いを考えると十分に発生しうる問題であり、保護者として注意しておくことが大切かと思われます。

個人情報保護委員会では、パンフレット動画資料で動画投稿時の個人情報の取り扱いについて注意喚起をしていますので、こちらもご覧ください。

この中でも特に、子どもたちと一緒に視聴するのにおすすめの動画がこちらです。17 分と少し長めですが、動画投稿やオンラインゲームを利用するとき、個人情報をどのように扱うべきかをわかりやすく説明していますので、親子で視聴するのも良いでしょう。

もう少し短くてコンパクトな動画でしたら、SNSの投稿時の注意事項を2分半程度にまとめた動画もおすすめします。

オンラインゲームの動画もあります。子どもが視聴する動画の多くがオンラインゲームの実況であることを考えると、こちらも併せて見ておくのが良いと思われます。

動画や生配信は、文字や写真よりも多くの情報を他者に提供することが可能です。したがって、動画や生配信の投稿に個人を特定できるような情報が含まれると、子どもたちの中でプライバシーの侵害が起こる可能性が出てきます。
悪意を持った人物がこのような情報を入手し、悪用することで重大な被害を受けることもある
、ということを子どもたちに丁寧に説明していくことが大切だと思います。

コメント欄や生配信の呼びかけに、ふざけて(あるいは知らずに)本名で呼びかけてしまうことのリスクについて、ぜひお子さんと話し合っていただけると幸いです。

いかがでしたか?このnoteでは、今後も「教えて先生!」にお寄せいただいたご質問に専門家の先生方が回答した記事をご紹介していきます。
ふと思った疑問や質問にもお答えいたしますので、どうぞお気軽にご質問ください。

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