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新婚旅行4日目(2) アイスランド上陸

ストックホルムから3時間余りのフライトで、アイスランドのケフラヴィーク国際空港に到着した。着陸してすぐに見える岩と苔だけの荒涼とした風景は、10年前の一人旅で訪れた時と全く変わらず、物語の世界のようだった。

空港も10年前とあまり変わっていなくて懐かしい感じがした。入国手続きを済ませて、まずは土産屋で酒を買うことにした。ちなみに土産屋は拡大していた。観光に力を入れているのが分かる。

酒を買おうとしたのは土産にしたいのもあったけれど、お釣りでアイスランド・クローナを手にしたかったのだ。事前に土産屋で日本円が使えることはリサーチ済みなので、両替はしていない。ブレニヴィンというアイスランドの地酒を、一万円札で買おうとした。

しかし、レジ係の人に突っ返されてしまった。もっと細かい札で払えとのことだった。残念…。1000円札数枚で買い物を済ませることになり、日本円にして数百円程のクローナしか手に入らなかった。カード社会のアイスランドではほぼ現金は必要ないと、いろいろなウェブサイトで確認していた。しかし、100%カードのみでは足りないかなと思い、街に出てから両替しようと考えた。(しかし結局はこの滞在中、どんな些細な支払いでも現金を必要としなかった!)

空港を出るとバスやタクシーがたくさん止まっていた。アイスランドに鉄道はない。予約しておいたホテルに送迎してくれるバスを探す。10年で観光会社が増えたようで、少し探して私たちが乗るバスを見つけることができた。バスは10人強が乗れるマイクロバスだ。予約した人が全員乗り込んだところで出発した。

やはり広がるのは苔と岩の大地。そして空が広い。しばらくすると、海に近づき街が見えてきた。妻の実家は海沿いの街にあるので、彼女はこんなことを言い出した。「この辺は実家の辺りに似ている。この街にアイスランド版の私がいるかも(笑)。」アイスランド人版の妻、面白いな。いたら会ってみたい。

1時間ほどの移動で首都のレイキャヴィクに到着した。乗客は各々の宿泊先に送られ、バスはついに私たちの泊まるホテルにも辿り着いた。とても静かな郊外の一角にホテルは建っていた。郊外といっても街の中心部から歩いて10分程度なのだけれど。

スーツケースを引きながらホテルの入り口をくぐる。ロビーはホテルというよりカフェのようだった。カジュアルでホテル然としていない今どきな感じ。受付のスタッフもカフェの店員みたいな感じ。チェックインを済ませると、スタッフがホテルの使い方や注意事項を説明してくれた。しかし、2割くらいしか理解できていなかったと思う。ストックホルムの時は努めて簡潔に説明してくれていた気がするが、今回はそういうのは無い感じ。でも大丈夫、トリップアドバイザーで予習済みだ。

カードキーを受け取って部屋に入る。木を主体としたインテリアで、暖かな雰囲気の部屋だ。ベッドに天蓋の布がついていてリゾート感もある。窓からは海と、さらに向こうの山が見える。

荷物を整理した後に夕食を食べに行くことにした。まだ明るいものの、時間は8時近くになってお腹が空いてきたのだ。歩いて数分のところにあるレストランに向かう。

とても静かな住宅街だ。海沿いの幹線道路に車は走っているが、他の道には人や車がほとんどいない。

レストランは落ち着いた品の良いお店だった。入るとホール担当の人がテーブルに案内してくれて、メニューを渡された。アイスランド語だけでなく英語表記もあって一安心。とりあえずビール。メイド・イン・アイスランドだ。そしてスープとラムのグリル。

スープはエビの味が濃厚だし、ラムは柔らかでとても美味しかった。大満足。

店を出る頃には外はすっかり暗くなっていた。ホテルに戻り、満腹のお腹をさすりつつ眠りにつくのだった。

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駄文ですが何卒よろしくお願いします