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まだ8月やんか!

毎日暑いし、なんだこれは、と脳みそ煮えくり返していたけど、よく考えたらまだ8月26日じゃないか。そら暑いわ。

今年は夏休みが変則すぎて、一部の中学校ではもう夏休みが明けて10日も経ってて、休み明けテストも終わり、漢字検定や英語検定の申し込み用紙を持って帰ったりしてて、すっかり通常の二学期半ば(9月末ぐらい)の気分だったわよ。

8月26日だってさ。私が生徒やってたころなんか、まだ夏休みだったわよ。そして夏休みが短くなったと言われれる例年でさえ、やっと始業式じゃないのさ。

毎日毎日「学校で熱中症」とかいうニュースが報じられて、「やれやれ、今年の夏は異常に暑いから仕方ないのかもしれないけど」なんて思ってたけど、

まだ8月26日やんかー!!!

めっちゃ騙された気分(誰に?w)

そういや、思い出したから書いちゃうけど、熱中症で救急車呼ぶ学校なんてずいぶん善意的な学校だと思うわ。

私が退職まぎわに勤めてた高校での話。やたら「規律(w)」にうるさくて、授業に少しでも遅れてくるなんてことはどんな事情があっても許されないという躾(w)が徹底されてた。その日は午前中が校内球技大会の練習で、そう、2学期になってすぐだったから9月のごく初めで暑い日だった。屋外グランドでバレーボールの試合を何セットかそれぞれがやって、テントは教員と数人の役員の生徒が入れるだけしかなくて、ほとんどの生徒が試合も炎天下、休憩も炎天下という状況だった。

4限終了のチャイムが鳴る。でもまだ最後の試合が終わらない。「全員行動!」がルールなので、試合が終わった生徒たちも解散することもできない。

「お昼ごはん食べられんかったー」「もう着替えなきゃ5限間に合わない」と生徒たちの悲鳴があちこちから聞こえはじめる。

そして試合はなんとか終わり、ほぼ同時に昼休み終了のチャイム。5限開始まであと5分。「一同、解散!」というアホ教師(あ、言っちゃったw)の号令で一斉に着替えるために教室に駆け出す……はずの生徒たちの数人が立ちあがれず苦しみ始めた。熱中症だ。

それを見た数人の女子生徒たちも腰が抜けたように座り込んだり泣き出したりしはじめた。過呼吸ではあはあ言っている子もいる。

ひとりずつ支えながら保健室に誘導する。保健室の先生はほぼ予測がついていたかのようにてきぱきと氷嚢を配り、熱を測らせ、叱咤する。叱咤する!?

「落ち着きなさい。大丈夫だから!気をしっかり持って大きな息をしなさい!ほらそこ、泣いたら他の子も不安になるから泣かない!」

救急車が来るだろうと思っていた。その時保健室に来た生徒たちは総勢20人ほどだったから、5、6台は救急車が来ると思っていた。新聞沙汰にもなるだろうなと思った。当たり前だ、あんな苛酷なスケジュール立ててそれに従わせるなんて、新聞記事になってきちんと反省して改善しなきゃだめだ、と思った。

………救急車なんか呼ばなかった。救急車は来なかった。

心配して付き添おうとする元気な生徒は、追い立てるように授業に行かせて、何人もの生徒を保健室の床にじかに横たわらせて。「時間が経てば治るから大丈夫」と保健室の先生は笑っていた。

戦場かと思った。戦場なんか見たことないけど。自分の子どもは絶対こんな学校には通わせないっていうか通わせなくてよかったと思った。教員みんな頭がヘンだと思った。

たしかに、放課後になって三々五々保健室から出て行ったので、本当に「時間が経てば治るから大丈夫」だったのだろう。でも、こんなことが「教育現場」という場所で行われていることに私は心から恐怖した。

ひどい学校だった。いくつもの高校を転勤して回ったけど、ダントツで1番のひどい学校だった。HPでは「希望に溢れた」とか「みんないきいきと」とかいう文字が踊り、生徒たちの笑顔がふんだんに紹介されている。それに騙されて入学してくる生徒たちが毎年いる。だから潰れないwww


あー、暑苦しいのに暑苦しい思い出を語ってしまった。でもほんま、コロナとか暑さとか、こういう異常事態のときこそ「本性」が見えると思う。人間にしても組織にしても。気をつけよう。気をつけて、見抜いて、生き抜こう。


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