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教え子たちとの時間を振り返って。

久々の更新となります。

先日、1年間だけ非常勤講師として勤務した学校の教え子と、ごはんに行く機会がありました。

たった1年間、数十回の授業で時間を共にした関係でしかないにも関わらず、直接連絡をもらい、誘いをもらえたことは、本当に嬉しい出来事でした。

僕には高校野球の外部コーチとして関わった教え子たち、臨時的任用教諭、非常勤講師として関わった教え子たちがいます。

本採用の教師になることを諦めた今でも、彼らにとっては「先生」と呼んでもらえる存在であって、これから先も、グランドや教室の枠を超えて、彼らに何かを伝えられるような人生を送りたいと思う時間でした。

今日は、そんな懐かしい時間に浸る中で思い出した、僕にとって心に残る、教師、外部コーチとしてのエピソード、伝えたかったことを書いていきます。

1.保健体育授業番外編:「愛してるよゲーム」

タイトルだけ見ると、ただただ卑猥な妄想を掻き立てそうですが、決してそうではありません。(笑)

非常勤講師時代、学期末の答案返却を終えたあと、番外編授業として教科書外の内容をやることが定番でした。

その内容とは、「愛してるよゲーム」

椅子を円の形に並べ、男女男女の順で座らせます。

スタートの合図と同時に、1人の生徒が、両隣にいるどちらかの生徒(男子生徒なら女子生徒に、女子生徒なら男子生徒に)に、「愛してるよ!」というだけのゲーム。

そこで「愛してるよ!」と言って、笑わせることができたら、1ポイント。
もし笑わすことができず、数秒間耐えられたら、その耐えた生徒がまた両隣どちらかの生徒に「愛してるよ!」と言える順番が回るルール。

経過時間によって、3ポイントないし5ポイントを獲得した人が勝ち。

3、4グループを作り、各グループから男子生徒、女子生徒の勝者を集めた決勝戦をして、優勝者1名を決めると言うゲームをやっていました。

改めて振り返ると、どえらい授業をやらせていたなと。笑

もはや、ただの合コンのようで。笑

ただ、まぁ盛り上がること盛り上がること。

もちろん、「愛してるよ」なんて言うことは恥ずかしい、苦手と言う生徒だって少なくありません。生まれて初めて言った子もいたでしょう。。。

でも、そんな「愛してるよ」の1言を一生懸命言おうとすることが大切で、その1歩を踏み出す勇気を持てる機会を作りたかった。

僕は、「恥ずかしさ」が故に思っていることを伝えられなかったり、1歩を踏み出せないでいることは、人生において、とても勿体無いことだと考えています。

羞恥心を持つことは大切です。しかし、そればかりで、自分自身に規制をかけてしまうことは、果たしてどうなのか。そう言ったものでチャレンジできずにうやもやする経験って、意外と多いのではないでしょうか。

だからこそ、「学校」と言う良い意味で失敗の許される環境で、たくさんの「恥ずかしさ」を経験することで、その先に1歩踏み出す勇気の大切さを知ってもらいたいという思いがありました。勇気を持って生きよう。と。

このゲームに関して、周りの先生方に、堂々と「こんなことやってます!」と言えたようなものではありません。仮に知られていたとして、果たして良いように思われていたかなんて、わかりません。

ただ、生徒たちにとって、何か心に残るものがあることが1番だと思っていました。

「愛してるよゲーム」に限らず、普段の授業でも、真っ当に教師だけが喋り続けるスタイルが嫌いというか、苦手で、自分が飽きてしまうことが多かった。

「寝るなよ」と、絶対に言わない先生でいたいと誓って、「起きたくなる授業、受けたくなる授業」を作ろうと思考を重ねた結果、1学期より3学期の方が明らかに顔を前に向けている生徒が多かったのも、本当に嬉しい出来事でした。

最後の授業の感想には、「知らない自分に出会えた。」と、感想を述べてくれる生徒もいました。ただただ感動でした。

実際、これらが今、彼らにとって何になっているかなんて、僕は知る余地もありません。

それでも、今回、こうやって会いに来てくれる教え子がいた。

会いに来てくれた子は、「授業中にゲームをやっていて注意してこなかった先生は、野副先生くらいだった。」と。むしろ、「何やってんの?FF?」と、聞き返したらしく(僕はそのことを忘れてました。笑)、それがまた彼らにとっては新鮮だったみたいです。

非常勤講師のうちから、こんな自由好き勝手やってる教師なんて、まぁ採用試験のウケが良いわけ絶対ないなと自分でも思います。

媚を売るのが苦手で、その場しのぎができず、出会った彼らと本気で向き合いたかった。でもだからこそ、今回の素敵な時間を過ごせたのかなと。

「教育」ってなんなんだろう。「先生」ってなんなんだろう。と思う時間だったと同時に、「彼らにとって先生であって良かったな。」と、思える瞬間でした。

2.終わりに(外部コーチエピソードは次回で。笑)

あまりに長くなってしまいました。

長くなったため、外部コーチとしてのエピソードは、次回にします。笑

きっと、野球が関わることもあって、もっと熱くなってしまうかもしれません。笑 楽しみにしていただければ嬉しいです。

今でも、授業をやれなくなることに関しては、未練があります。

彼らの可能性を最大限に引き出すきっかけを作れなくなるのは、非常に残念です。

ただ、その面白さを知っているからこそ、次の現場でももっと面白いことを探そうと思えるきっかけとなっていて、生きる楽しさとなっていることは、事実です。

本当に、素敵な時間に携われていたんだなと、つくづく思います。

幸せ者だなと。

ちょっと、感極まってしまいましたが。

ここまでお付き合いしていただき、ありがとうございます。

また次回、外部コーチとしてのエピソードを書かせていただきます。

ご精読、ありがとうございました。

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