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外部環境分析は、PESTと3Cの組み合わせた方がベター

前回、外部環境の話しをしようと思ったら、① 経営理念の話しで終わってしまったので、今回はちゃんと② 外部環境分析の話しをしたいと思いますw

① 経営理念 
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外部環境・内部環境分析
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③ 成長戦略・競争戦略・PPM戦略
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④ STP 分析
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⑤ 4P分析



〇 マクロ環境分析(PEST=ペスト)


何らかの戦略を立てる前に、ジブンの会社を取り巻く環境がどうなっているのか、ここが分からなければ、目指すべき方向性を見定めることができません。

その外部環境の中でも、マクロ環境を調べるフレームワークとして、”PEST”=ペストという枠組みがあります。PESTを使ってみていくと、市場環境が見えやすくなってきます。

私は、仕事で新しい国を担当することになった時には、PESTを使ってそのマーケットの事を調べるようにしています。そうすることで、何も分からなかった国の事の概要が、頭の中にスーッと入ってくるんですよね。

では、まず最初のPESTのPは、Political=政治的環境変化を表しています。対象国及び日本も含めて政治情勢は、常に変わるものであり、特に政権交代で国の方針が大きく変わることによって、当然外交政策も変更されることがよくあります。

これはどの国にも当てはまることであり、先進国のアメリカでも、オバマさんからトランプさんに大統領が変わった際、大幅な政策がありましたよね。外交面では、オバマさん時代の国際協調を基調とした路線から、トランプさんでは「米国第一主義」(America First)の考え方の下、「力による平和」の構築を目指すとの方針を示し、変えすぎでしょと言うぐらいに明らかな方針転換が行われました。マクロ環境は、一定ではなく変化するものだと意識し、アンテナを張っておくことがやっぱり重要。

次にPESTのEは、Economic=経済的環境変化です。言葉通りですが、その国の景気動向、為替相場、株式相場等が該当します。GDP成長率、主要産業等も含めて、その国の経済的特徴を掴んでおくと、現地の販売会社やお客様と話す時に役立ちますし、より話すイメージがつきやすくなります。

そして、PESTのSは、Social=社会的環境変化となり、年齢別の人口構成、ライフスタイルの変化、社会的価値観の変化等が当てはまります。特に、モノを販売する商売でしたら、このSocialの部分はかなり重要な要素。

例えば、2018年に女性の車の運転が認められるようになったサウジアラビア、社会的な価値観幅を変化させることで新たに生まれるニーズが生まれました。このように、その国の市場トレンドや情報を捉えておくことで、先行需要が取れる角度が高まります。

最後のPESTのTは、Technologicval=技術的環境変化です。これは技術革新の動向となり、基礎研究や応用研究の動向等です。テクノロジーは当然、日進月歩の世界、絶え間なく進歩してものなので、注視して見ておく必要がありますよね。


〇 ミクロ環境分析(3C=サンシー)


マクロ状況を捉えた後、その環境の中で、
Company=自社、Competitor=競合他社、Customer=お客様の視点で分析を行う事を、頭文字を取って3C分析と呼びます。

競合他社の動きは、商品・サービスの変化、競合他社数の変化、代替品の登場、売り手と買い手との力関係の変化(合併や提携も含まれます)等が該当します。細かく見ていくと、ファイブフォース分析をすることになります。

お客様の動きは、客層の変化、ニーズの変化、購買行動の変化等があげられ、昨今の特に環境問題を意識した顧客マインドの変化は重要なトレンドになっていますよね。

そして、自社の動きは、内部環境分析とも被りますが、商品・サービスの変更に加え、人材や設備の変化等の経営資源の変化も該当します。

〇 PESTと3Cの組み合わせ


PESTと3Cを合わせることで、外部環境の中で自社の立ち位置が良く見えるようになります。以下は、作成した箱のイメージです。この中に内容をインプットする事で、ビジュアル的にも中身を掴みやすくなります。

PESTと3Cの組み合わせ

こんな感じでPESTと3C分析まで行えば、それなりに市場状況は把握できるはずです。

今までPEST分析については、ウェブから情報を拾い、それをサマリーしたものを作成していましたが、こういう物の情報収集に役立つのがChat GPT 4です。

Chat GPT 4を使えば、ものの数分で大方の概要は掴めてしまいます。そうですねー、私があまり知らない国、例えば、中南米のグアテマラという国のPEST分析を、Chat GPT君にお願いして、得た回答が以下になります。かかった時間は2分ぐらいなので、言うまでもなく圧倒的に生産性が上がります。

(Chat GPT 4 引用開始)

政治的要因

• 政府の安定性: グアテマラは民主制を採用しており、過去には政治的不安定さも見られましたが、近年は比較的安定しています。しかし、腐敗や犯罪、そしてそれらが政治体制に与える影響は依然として重要な課題です。
• 法制度と政策: グアテマラは外国投資を奨励しており、多数の自由貿易協定に署名しています。ただし、ビジネス環境としては法の執行や知的財産権の保護など、改善の余地が指摘されています。
• 国際関係: アメリカ合衆国とは強固な貿易関係を持っており、輸出入の大部分を占めています。また、中央アメリカ諸国との経済統合を進めていることも特徴です。

経済的要因

• 経済成長と安定性: グアテマラの経済は、農業、製造業、サービス業が主要産業です。観光業も重要な収入源の一つですが、COVID-19の影響を受けました。経済成長率は安定しており、インフレ率も比較的低い水準に保たれています。
• 通貨と為替レート: グアテマラの通貨はケツァルです。為替レートは比較的安定していますが、主要貿易相手国との経済情勢変動には敏感です。
• 資本市場: 国内の資本市場は発展途上であり、外国からの直接投資が経済において重要な役割を果たしています。

社会文化的要因

• 人口動態: グアテマラは人口成長率が高く、若年層の割合が大きいです。これは労働力市場にとってはポジティブな要素ですが、教育や雇用の機会の提供が課題となっています。
• 文化と価値観: 強い家族の絆と地域社会への帰属意識が特徴的です。ビジネス環境においては、これらの文化的価値観が消費者行動やビジネス慣習に影響を与えます。
• 健康と教育: 公衆衛生と教育のレベルは改善が必要な領域です。特に農村部では基礎教育の普及率が低く、技能労働力の供給に影響を与えています。

技術的要因

• 技術の発展: 技術インフラの整備とデジタル化は進行中ですが、都市部と農村部との間で大きな格差があります。モバイル技術の普及は増加しており、特に若年層の間でインターネットの使用が拡大しています。しかし、高速インターネットアクセスの普及率は依然として限定的で、ビジネスのデジタル化やオンライン市場への進出において課題となっています。
• デジタル化とインターネット普及: インターネット普及率の向上は、電子商取引、オンライン教育、遠隔医療など、多くの分野において機会を提供しています。特にCOVID-19パンデミック以降、デジタルプラットフォームの利用が増加し、ビジネスモデルの変化を促進しています。
• 環境技術: グアテマラは自然資源に恵まれており、特に水力発電や地熱発電などの再生可能エネルギー源の開発には大きな潜在力があります。持続可能な開発と環境保護への意識が高まっている中、このようなクリーンエネルギー技術の採用は、国内外からの投資機会を引き寄せる可能性があります。

結論

グアテマラの外部環境分析を通じて、多くの機会と同時にいくつかの課題が明らかになりました。政治的には比較的安定していますが、法の執行や腐敗の問題は依然として存在します。経済的には成長が見込まれるものの、格差の問題やインフラの不足が課題として挙げられます。社会文化的要因では、若年層の割合が高く、長期的には労働市場にとって好条件ですが、教育と健康の向上が急務です。技術的には、デジタル化と再生可能エネルギー技術の普及が進んでいますが、都市部と農村部との間で大きな格差があり、全国的なインフラの整備が求められています。
(Chat GPT 引用終了)

という事で、こう言ったツールを使わない手は無いと思います。生産性を上げられる頼れるツールはとことん使い、あとはテーラーメードでジブン独自の分析に繋げて行くことが大事だと思います。

ではでは、今日も1日頑張って行きましょう!

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