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神がおりてくる!?

最近ネットでは、パワースポットの写真や動画が拡散されて居てそれを見るだけで神様のパワーをいただけるような話を見かけます。本当にそんなことがあるのでしょうか?

神社において神をお迎えするする場所が御阿礼所です。樹木を祭場に立てたり、神の依り給うものに装飾を施したりします。

「御阿礼(みあれ)」とは、神の降臨を意味します。

自然の森や木立、岩石のある聖域などに神の降臨があるとする古代の観念が、今に引き継がれています。

通常、ここは神職以外の立ち入りは許されませんが、その雰囲気は近くで知ることが出来ます。これを知らずして聖域のスポットは語れません。

つとに有名なのは、京都の上賀茂・下鴨両社それぞれの御阿礼神事です。

上賀茂社では御阿礼神事、下鴨社は御蔭祭りといわれています。

5月15日は、葵祭りです。葵祭りは、宮中の儀、路頭の儀、社頭の儀の三つの部分からなる、大変大きなお祭りです。

路頭の儀が有名な大行列です。皆さんもご覧になった方が多いと思います。既に、どのような長い歴史があるかご存知でしょう。

どこの神社さんでも、御神域全体がパワースポットです。

その成り立ち、御神事であるお祭りの意味、今日までの歴史、氏子崇敬者さん達のかかわり方、それらを学んでこそパワースポットの御神徳がいただけるというものです。

一部分をシャメしただけでパワーがいたたけるかどうかを、そのお社の恒例際・大きなお祭りを見てご判断下さい。

特に神降りの儀、神主さん達の一挙手一動を拝見できると、パワースポットにある神の依り代とご自分のかかわり方が分かり、神社がより身近なものとなるでしょう。

ご来社の方で、葵祭りを見にいらっしゃる方がおりましたので、御阿礼所の「岩上」について見聞きした事をお話しました。

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