『GO! DX プロジェクト』 STEP3 デジタル化のアイデア(2)
今回も「GO! DX プロジェクト」として、DXプロジェクトの推進について書いていこうと思います。基本的には毎週金曜日の配信を予定してます。
さて、今回は「STEP 3 デジタル化のアイデア」です。
STEP3デジタル化のアイデアも2回に分けて配信します。
前回、前々回は、こちらのマガジンから参照いただけると嬉しいです。
では、また「DXの実現ステップ」から始めます。
今回は、前回の続きで、「STEP 3 デジタル化のアイデア(2)」です。
前回は、変革のアイデア出しのアプローチとして、
このアプローチについての概略についてと合わせて、4つの変革の種類について触れました。
この4つの変革のポートフォリオ(?)に対して、デジタル・テクノロジーで解決するかを考えてデジタル化のアイデアとします。
今回は「STEP 3 デジタル化のアイデア(2)」として、変革のアイデア出しのアプローチと変革の種類を組み合わせて、もう少し具体的に変革のアイデア出し、デジタル化のアイデア出しについて考えてみたいと思います。
まず、変革の起点とした時にステークホルダーベースで考えるのが有効で人を中心に考えた時に、その変革は、社外(顧客)に向けた変革か、社内(従業員)に向けた変革かに別れます、という話をしました。
前回からの繰り返しになりますが、UX/CX(User Experience/Customer Experience)と呼ばれるものか、EX(Employee Experience)と呼ばれるものかですね。
ここで、CXとEXをどちらから考えるか?ということですが、重みづけとしては、
CX >EXです。
従業員の体験価値が上がり、仕事の生産性が向上したとしても顧客が満足しなければ意味がありません。
また、意外と顧客満足が向上すれば、従業員満足も向上したりするものです。
ということで、顧客を起点にして変革とデジタル化のアイデア出しについて考えていきましょう。
毎度の図です。
ここで注目していただきたいのが、顧客のところが赤枠になっているところで、その下に「顧客最優先で考える」と入れています。
とにかく、どのステークホルダーよりもイノベーションのアイデアだしをする場合は顧客最優先で考えるべきだと思っています。
これは、意外とできていなくて、どうしても自分たち(企業)のことや、技術といったことを入れてしまいがちです。
そして、顧客が求める価値と企業が提供する価値がフィットしなければいけません。いわゆるPMF(プロダクト・カスタマー・フィット)ってやつです。
顧客のNeeds/Wantsと企業が提供する価値をフィットさせなければいけないのです。
という感じです。
このプロセスを詳細に見ていきます。
しつこいようですが、顧客起点で始めます。顧客が受けている環境は何か?その環境は変化しているか?その環境の変化はどのように顧客に影響を与えているか?を徹底的に考えます。ここではとにかく様々なバイアスは取り除いて考えます。自分たちが常識としているもの、顧客自身でさえそれが当たり前だと思っているもの、それを取り払って考えます。
カスタマーインサイトを分析するフレームワークで考えるのも有効です。
顧客は何を見ているのかSEE
顧客は何を考えているのかTHINK
顧客は何を聞いているのかHEAR
顧客は何を感じているのかFEEL
顧客の痛みはPAIN
顧客の望みはGAIN
といった感じです。これを現在のカスタマーインサイトと外部環境が変化して将来与える変化も考慮します。
さらに、顧客のシーンやシチュエーションを考えます。
僕はPWWWWW+Aで考えます。
下図の右側のSituationの赤枠です。
P(Price):価格
Who:誰が、誰と
When:いつ
Where:どこで、どこへ
Why:なぜ
What:何を
Access:リーチのしやすさ
ここからなんとかして、顧客のNeeds/Wantsを探り出します。
導き出されたNeeds/Wantsに対して、Seedsを結合し、ソリューションとしてアイデアを創出します。
一応、DXでデジタルを起点として変革をするので、このSeedsでやっとデジタル化のアイデアを盛り込みます。
デジタル化のポイントは、顧客接点のデジタル化、モノ・サービスのデジタル化、プロセスのデジタル化、知識・経験のデジタル化等です。
さらに、企業らしさを注入します。そうすることによって模倣しにくくなります。
個人的に、8割はこの方法で考えます。あとの2割はひらめきです。
何度も言いますが、重要なのは以下です。
・顧客を最優先に考えること
・常識、当たり前を疑うこと
・それと、Seedsはあと
・企業らしさを注入
こんな感じでアイデア出しをしてます。
あとは、どれだけ深く想像力、妄想力を働かすことができるかです。
この後にソリューションとして実行します。
やってみてください。
次回は、STEP4「実現方法の検討」について考えていきたいと思います。
では、また来週
今回は、
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