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#14 「DXの本質」 歪んだ時空間をさまよう...どこに向い、どうやって進むのか?

世の中は、デジタル化が進む...

まったなしです。
 インターネットの普及をうけ、SNSで人と人の繋がりがデジタル化され、情報の拡散のスピードが圧倒的に変化しました。

人は情報の洪水に溢れかえる中で生活をしています。

情報における非対称性は逆転し、その優位性は企業側からユーザー側一気に移つりました。

さらには、センサーやロボット、5G等が後押しすることにより、人と人だけではなく、その中にモノや無形の資産、デジタル資産(NFTのような)も入り込んできます。
この拡散の仕方はエントロピーの増大原則のように乱雑に拡大し社会に溶け込んでいくでしょう。
そして、デジタル・テクノロジーの進化は、6番目の力として直接的・間接的に、社会をデジタル化し、企業に圧力をかけてきます。

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このような環境変化に対応していくためには、デジタル・テクノロジーを駆使した企業変革、デジタル・トランスフォーメーション「DX」が必要になるということです。これが「DX」の本質であると考えている今日このごろです。

その「DX」ですが、どこから手を付ければ良いでしょうか?

「DX」を推進するための構造図を一枚の絵であらわしてみました。

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上図のように、大きく考えると「DX」を実現する上で重要な要素はと「企業変革」「デジタル化」「マネジメント」です。
そして、その中心にあるのが「Why」です。

いろいろなと人とDXについてのお話しをさせていただく機会があります。
その時に、よく出る質問が、「当社はどこからDXを始めればいいですか?」という質問です。

企業のDXに対する理解度や進捗度等にもよると思いますが、現在の国内の企業の多くが抱えていると思われるロードマップを考えていきたいと思います。

上図の「企業変革」「デジタル化」「マネジメント」「why」の要素を階層化してみようと思います。

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ここで、各レイヤーにおいてDXを進めていく上での時間軸のズレが生じるのです。
この時間軸のズレを考慮せずに、ただ単にデジタル化を進めると「DX」の本質から外れ、中途半端なデジタル化に終わったり、改革には至らず単なる改善になったりします。
そうなると、デジタル化していく社会に対して指を加えて見ているだけの状態になり、環境に変化に対応できなかった生物のように待ち受けるのは死であり、絶滅です。

ではどこから始めるか?

どの企業も一番、最初に実施することは「Why」です。
これは、経営層が深く関わることを意味しています。

Whyから始めることが、時空間をさまようわないで、ゴールに向かっていけることなのです。

DXは、企業変革です。なので、経営層は深く関与する必要があるのです。

上図で示したとおり、「クラウドシフト」「デジタルシフト」「変革」「戦略・ビジネスモデル」「マネジメント」と、企業には、それぞれの階層を実現するには、複数のそれぞれの時間軸が存在します。
では、全部同時並行で進めれば良いのかというと、それは無謀です。
その複数の時間軸が存在することを前提として全体を考えながらDX を推進していく必要があります。

さらには、既存事業とのバランスもとっていかなければいけません。
DXを勧めていく上での副作用がいろいろなところで発生します。
この副作用をどのように、小さく治めるかが重要です。

では、具体的なロードマップ等を、次回以降で触れていきたいと思います。





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