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#ビジネスにちょっとだけ役立つかもしれないこと 『あなたの知らない世界』

「ぼくはね…君の知らないことを知っているんだよ…」
おどろおどろしい、台詞ですね….

今回は「情報の非対称性」について書こうと思います。

「情報の非対称性」(asymmetric information)とは、ある場面において情報量や質に差がある状態のことを言います。
特定の情報に関して、情報を多く持っている側の立場を「情報優位」、そうでない側の立場を「情報劣位」と言います。

この情報の非対称性は一般の生活の中でも様々な場面で起こり得ます。

例えば、企業の情報についてです。
上場企業の売上や利益の結果は開示されていても、直近の商売の調子は良いのか、悪いのか、は一般の株主からは、わかりません。しかし、現場の会社を経営している経営者は少なくとも株主よりは良く知っているはずです。これは、株主と経営者の間で情報の非対称性が発生しているということです。

また、買い物をする場面を想像してみましょう。
通常、売り手と買い手の間には情報の非対称性が発生します。本屋に行って本を買うとき、その本に何が書いてあるのか、もちろん著者は知っていますが、買い手は知りません。これも情報の非対称性です。

人は限定合理性のもと判断し、行動します。
限定合理性とは、合理的であろうと意図するけれども、認識能力の限界によって、限られた合理性しか経済主体が持ち得ないことを表します。
もっと簡単言うと人は全て上知る事はできない、その限られた認識の中で合理的であろうとするということです。

しかし、ネットやSNSの発展等により情報の非対称性が逆転してきています。
商品の情報について、アーリアダプターなユーザーは、商品をいち早く利用し、その情報をどんどん発信、拡散します。するとその商品を作ったメーカーよりも多くの情報をユーザーは持ちます。また、メーカーが知り得なかった使い方や、機能を発見したリします。
これは、情報の非対称性が逆転している状態です。

こちらも参考にしてみてください。

企業は、こうした情報の非対称性の逆転も考慮し販売を行っていかないと、

経済環境において、情報の非対称性は、問題を引き起こします。


あなたの知らない世界はたくさんあるということです。
全てを知ろうとしてはいけないのではないでしょうか?
知らないことの方が幸せだったりもするのです。
知らないからドキドキしたり、ワクワクしたりすることもあるのです。

しかし、経済学やコーポレート・ファイナンスの世界では、情報の非対称性により、公平な取引が妨げられ、市場の価格が効率的でなくなるという問題が生じる可能性があります。

これが、「あなたの知らないことを、私は知っていますよ」という情報の非対称性です。

という話しでした…

最近、ちょっと忙しくて手抜き感が…

おしまい


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