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Blues 《詩》

[Black Snake Blues]

吐く息が全て黒い蛇になる
白い夜だ
吐いちゃいな
吐き出してみろよ

お前の腰に絡みついて
純真な切っ先を
喉元に突きつけられた俺はお前の巣穴へ無理やり侵入して
冬の刃渡りをギラつかせる

真夜中の太陽に触れたから目隠しをされたのさ
頭に火をつけられたRATの群れが次々にマンホールへ
この街の穴という穴へDIVEする

滑稽なさまを横目でみながら水分のないカラッカラな舌先でお前の水脈を貪るぜ

囁く言葉が全て黒い蛇になる
白い夜だ

ちぇりこ。

「暗黙のブルース」

時計の無い小部屋
あなたは私を置いて
咥えた煙草に火をつける
あなた
抱きしめる

私も
あなたも
本名は知らない
定期的に会うのはお店だけ

名を使い
求め合うのは愛でも身体でもなく
この感情は何....

解ったのは虚無感だって事
ただ あなたが欲しいだけ見え透いた感情の無い会話の嘘
抱きしめた
腕を振り払わられ
もっと大人になれよ
最後に聞いた言葉 

あなたが小部屋から出たら
ただの見知らぬそしらぬ他人
Come here

シド

「置いてきぼりのブルース」

夏が言った・・・・・・全ては思い通りになるのだ、と

行き場を失った夜に少女は夢を売るために街へ出た
ハスキーでウィスパーな愛はいとも容易く潤いを掴むことができた

マニュアル通りのお伽の国で着せ替えの王子は国を差し出す

多くの国を手にした少女は今夜も新しい物語を紡ぐために
とっておきの春を着飾って街にでる

夏が逝った・・・・・・
秋を愛する少女の幸せを祈りながら

Mg . Asano

「ウイスキーと夜とBlues」

自信や確信も無く 
見えない空を見つめていた • • • • •

失って来た物の断片的な記憶
僕が両手で大切に抱えていた物とは
そう言った空虚にも似た
過去の現実だったのかもしれない

それを捨て去る事は 今までの全てを
否定してしまう事になる それが怖かった

ただ踊れ 音楽が鳴り響いてるうちは
何も考えずに踊ればいい 他に方法など無い
開いた本のページに そう書かれていた

ウイスキーと夜に抱かれ
僕は本のページに栞を挟んだ
まだ微かに音楽は鳴り響いていた 静かに囁くBluesの様に • • • • •

Seiji Arita

collaboration : ちぇりこ。シド 
         Mg . Asano

⭐︎ thank you my friends ⭐︎

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