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沙羅の木 《詩》

「沙羅の木」

誰かが鳴らした鈴の音

無数の鳥居 
朱赤の細道

隙間 
差し込む光誘う千本鳥居


手を引き歩いた長い階段 

太皷谷  

越天楽 

三狐神 

無優樹 

菩提樹 

沙羅双樹


落ちてこそ
始めて気付く見えざりし花


川の流れ 運ぶ花弁 褐色の石畳

時の行方に幸あれと
独り見つめた白い小さな花

風はあの日と変わらず吹いてる

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