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砂嵐 《詩》

「砂嵐」

全ての事柄には意味があって

今 目の前で起きている事 
全てが無駄じゃ無い


今 もしくは未来 

近い将来かもしれない

その場所に行く為に 
今 感じ考え

決断して
行動していかなくてはならない


その為の今だ


これから起こり得る想定される事

これをやっておかないと
まずいと思われる事


ひとつ ひとつを終わらせて行く


そして僕は 
これから先の物語を描いてみる


それは幸福に満ちたものでは無い

僕独りで
出来る事なんてたかが知れてる


どんなに頑張っても 

予想される物語は
僕の力じゃ変えられない


わかってる 

神様が居て
奇跡を起こしてくれたりとか

幸運の女神が振り返るとか


そんな事に
期待する様になったら終わりだ


もうやるべき事が考えつかない

ただ時間だけが過ぎて行く


何ひとつ守れず 
誰一人として救えない


無力な僕が鏡の中に映る


僕が額を手で撫でれば 

鏡の中の男も同じ様に

額を手で撫でている


それを見て僕自身が理解するまでに

少し時間がかかる様に思えた


死んじまった彼奴なら
何って言うかな

彼奴ならどう感じ 
どう考え行動するのかな


そんな事を いつも思う


僕は彼奴の
好きだった小説を読んでいる


冒頭に書かれた言葉

運命は絶え間なく進行方向を変える砂嵐に似てる

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