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世界の食糧問題の現状と解決策

 市場のグローバル化が進む中、大規模な多国籍企業が市場を独占し、搾取や生産過剰など様々な弊害をもたらしている。ある新聞記事のコラムには自然の流れに沿った生産と消費、環境保全に貢献するものへの資金提供を奨励していた。


 私はこの方針に賛成する。だがこれは具体性に欠け、単なる理想論ではないだろうか。


 資本主義経済が主流の昨今、大企業が利益を追求し市場の独占を試みるのは当然である。アメリカが顕著な例であるが、国も経済を潤わせるために大企業に依存しており、国が大規模な規制を課すことは困難を極める。また大企業なくして人口爆発が起きている世界に十分な食糧は供給できないだろう。なぜなら大企業は効率的な生産に欠かせない技術や経営能力を有しているからだ。


 そこで環境保全や労働者の人権尊重、過剰生産の防止に取り組む企業の商品に対して世界共通の認証マークを発行すべきである。各国でこのような取り組みがなされていることもあるが、グローバルな市場と化した今、世界で共通認識を持ち、広める必要がある。コラムには資金の拠出とされていたが個人が消費者として選択する方が影響力は増すだろう。また、この案の場合、企業の大小に関わらず一律に評価される。つまり大企業のみならず中小企業にとっても変化が求められ、利益のみを追求する企業は自然淘汰されていくだろう。

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