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神無月の話

 十月もあと数日で終わり、十一月が訪れます。

 和風月名で表現するならば、今は神無月。神の無い月だなんて、なんだか不気味な雰囲気を感じます。

 睦月、如月、弥生、卯月、皐月、水無月、文月、葉月、長月、神無月、霜月、師走。旧暦は新暦の月と多少ズレますから、プラス1-2ヶ月と捉えてるのがよいでしょう。月の満ち欠けを基準に暦を読むことは農業にも有効でしたが、1年間が約354日カウントではズレが大きく不具合があったのでしょう。

 さて、和風月名の由来には諸説あります。議論の決着のつかないところも多くありますが、ここでは水無月と神無月について考えてみようと思います。

 水無月は梅雨明けに相当し、田に水を引く季節と云われます。すなわち「みなづき」は「みずのつき」の意味であって、「な」は「無」ではなくて「の」の変化した連体助詞です。田に水を引くと他の場所の水が無くなるから「水無し月」の意味だとする学説もあるようですが、「無」という漢字の由来が雨乞いの儀式で舞い踊る人の姿であることも踏まえると、やはり「水の月」と捉えるのが適切であろうと私は考えます。

 これと同様に、神無月は「神の月」のことだとする説が有力です。神に祈りを捧げる舞いのイメージが、「無」という漢字の形とともに「の」という意味をもって神無月になったのかもしれません。

 ところが「無」という漢字は、時代を経るごとに「舞」の意味を失い「存在しない」の意味が色濃くなっていきました。神無月を「神の無い月」と解釈する俗説が広まっていったのは、平安時代以降のようです。曰く、出雲大社に八百万の神々が集まるから、地方には神がいなくなるとか。

 そんなことは無かろうと、長らく私は考えておりましたが、特にここ数年、神無月に異変を感じるようになりました。

 いないのです。たしかに、減ってます。

 これはどういうことかと考えた時、ひょっとしたら高度情報化社会の発展に伴って「神無月」のイメージが急速に日本中に浸透した所為ではなかろうかと、私は思いました。

 陰陽道の世界に「思業式神しぎょうしきがみ」というものがあって、これは陰陽師の思念によって生まれる、使役可能な霊体です。

 個人に陰陽師ほどの力がなくとも、多くの人が同じイメージを持つと、それが現実になってしまうことがあります。考えるといっても、頭で思考しているようでは形而下の枠を超えません。おそらく深層意識に沈んで無意識に形を保つようになって初めて、集団的無意識と呼ばれる領域に変化が起きて非物質の側からソレが顕現してくるのでしょう。

 大抵の場合は物理的な影響を及ぼさない軽微な霊障に済むようですが、稀に危険なこともあるのです。


 話がとっ散らかって参りましたので、このあたりで締めようと思います。

 それでは、お聴きください。
 懐かしき伝説の動画『レッツゴー!陰陽師』

 弾幕の空耳歌詞に注目です。




 拙文に最後までお付き合い頂き、誠にありがとうございました。願わくは、寒さに震える貴方の気持ちが、ちょっぴり温かくなりますように。




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