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鼻中隔湾曲症手術体験記〜鼻詰まりの原因と2ヶ月経って〜

5月末、"鼻中隔湾曲症手術"をしてきました。


今私と同じような症状で悩んでいる方がいれば少しでも力になりたい!と思い、症状や手術について、また術後2ヶ月の現在の経過もお伝えできればと思います。

⚠︎ここにまとめてあることは私個人の意見になるのでもし詳しく知りたい!と思われたらぜひご自身で詳しく調べてみてください。
そして、手術のことを細かく書いている部分があるので苦手な方はご注意ください。

私の症状

まず、私は鼻アレルギーを持っており、子供の頃からよく耳鼻咽喉科に通っていました。
アレルギー症状はハウスダストが特にひどく、鼻水や鼻づまりは日常的で、雨の日や湿度の高い日は「頭が痛い、体がなんだかだるい」ということもしばしば。
そして鼻と喉が異常に弱くすぐに風邪をひいてしまいます。

ここ5年近くはより専門的な耳鼻科通いを定期的にし、Bスポット療法という鼻の奥(上咽頭)に直接アプローチする治療や鼻うがいを毎日すること、アレルギー薬や漢方を飲むことで風邪を引くことはだいぶ少なくなりましたが、


担当の先生から
「もしかしたら鼻がむくんでいること(つまっていること)により炎症が起きやすくなっているのでは?」
ということを聞き、鼻中隔湾曲症手術というものと病院を紹介していただきました。

実際に診察してもらった医師の方に言われて驚いたことが

「普通の人の30%も息を吸えていないよ」

ということでした。

まず、"鼻中隔湾曲症"は鼻の真ん中にある骨、鼻中隔が左右どちらかに湾曲しているというものでこの症状自体は成人の80〜90%にみられるものなので普通はそこまで気にしなくてもいいそうです。
曲がりが強い場合や、なんらかの原因により支障をきたしている場合手術をすることが多いようです。

私はアレルギー性鼻炎によって"肥厚性鼻炎"という常に鼻の粘膜が腫れてしまい、空気の通り道が少ない状態というものが慢性化してしまっていました。
風邪で鼻が詰まっている状態が年中続いているというような感覚に近いと思います。

今回は鼻のむくみを改善するために、
鼻中隔を真っ直ぐにし、鼻の中で肥大している粘膜(下鼻甲介)を減量する手術をすることになりました。

手術について

手術の具体的な日程を決めたのは去年の初秋で(病院によって異なると思いますが)私の場合は半年待ちで手術を受けられると説明されました。

手術の約2ヶ月前から血液検査や詳しい説明を聞きました。
手術の具体的な内容は説明が難しいためここでは伏せさせていただき、私のその時の気持ちや体験を書いていこうと思います。
(調べて出てくる内容とほぼ同じだと思います。)

手術当日

まず私は日帰り手術だったため当日は局所麻酔、筋肉注射、点滴をしながらの手術で
筋肉注射をしているので手術中は変に力むことはなかったです。

局所麻酔のため痛みはほぼないものの、鼻の感覚はあり削っている振動などに少し不安や怖さを感じました。ですが、
「親知らずもこんな感じだったけど大丈夫だったな…」
と思うと少し安心できました。(親知らずを抜いたことがない方は未知の感覚で少し怖さが増えるかも…)


術後はガーゼを片鼻5枚ずつの計10枚を入れ点滴をしながら2時間ほどベットで休みます。寝て起きてを繰り返しているとあっという間に終わりました。

その後親が付き添ってくれ、薬を薬局で受け取りタクシーで帰宅。
鼻で息が吸えないのでフラフラしている状態で、これがガーゼを抜く翌日まで続きます。(これがこの手術の1番の辛さかも。)


その後はほぼ寝て過ごし、ご飯は消化しやすいものを食べます。
母が離乳食のような食べやすいものを作ってくれたのですが、口で食べながら呼吸もしないといけないので「一歩間違えると溺れるんじゃないか」と言うような感じで食べて息を吸ってと、とにかく時間がかかりました。

当日はシャワーのみで過ごし、眠ることが1番大変でした。

寝ると言うよりも呼吸の薄さから気絶すると言うような感覚に近く、夜中何度も息苦しさで起きてしまいます。そんな状態なのでほぼ眠れていなかったはず…


2日目以降

2日目はガーゼを抜きに再度病院へ。
当初の予定では交通機関を使おうと思っていたのですが、とにかくフラフラしていて危ないのでタクシーで向かいました。

診察室に行くとすぐにガーゼを抜かれるのですが、これが本当に大変で痛みで気持ちが悪くなってしまい、休みながら抜いていきました。

再度ガーゼを2枚入れしばらく休み、その後
そのガーゼも抜いて帰宅となりました。

しばらくは鼻血に悩まされ、とにかく鼻の中にかさぶたを作ることに注力します。(大切なことのようです。)
かさぶたができると今度はそれでまた息ができない!と言うような苦しみを3、4日続け、ご飯は様子を見ながら食べられるものを食べていきました。

その後は散歩をして体の動きを見たりと、徐々に普通の生活に戻していきました。
そしてその間も約1ヶ月、週一回の通院で鼻の洗浄、かさぶたの除去を行います。
自宅では処方された薬を飲み、鼻洗浄も続けました。

手術をしてからのこと

今回の手術をする上で1番私が怖かったのは
「鼻の形が変わってしまうのでは」と言うことです。
医師にはその心配はほとんどありませんと言われていましたが、術後しばらくはガーゼを詰め込んでいたこともあり鼻が腫れている状態が続き不安になりました。ですが、徐々に戻り今では術前と何も変わらない状態になっています。

術後1番驚いたのが背中に息が入る!と言うことでした。
これまでボイストレーニングやエクササイズを受ける度に「背中に息いれるってなに!?途中で何かにつっかえてうまく入っていかない」という感覚があったのですが、
今は意識をするとすんなり入ってくれるようになった気がします。

2ヶ月経った最近感じることは
なんとなく声を出すのが楽になったことです。
息を楽に吸えるようになったおかげか
今までよりも無理なく大きな声を出せるようになっているような…!

そして雨の日に感じていた頭痛もなんだかなくなっているような…

私が感じたことになってしまうので全ての方に言えるかはわかりませんが、これだけでもだいぶ生きやすくなった気がしています。

注意したいこと

実はこの手術だけでは鼻アレルギーを根本的に治療したことにはならないそうで、花粉の季節などは薬が必要になるそうです。またそれに関しては別の手術もあるそうです。


私に関してはアレルギー性の鼻水の症状は治っていないので、症状が悪化した場合は病院に行くなど日頃からできるケアも続けていきたいです。
また、術後は副鼻腔炎になりやすいと医師からも言われているので風邪を引いた時はすぐに診てもらうことも必要です。

私は術後両親と過ごすことができるため、日帰り手術という選択をしましたが、遠方にお住まいの方や一人暮らしなどの方はできれば病院近くのホテルで過ごすことや、入院しての手術が望ましいようです。
(術後はかなりフラフラしていたことや、歩くのさえ億劫になってしまったことからもそう言えます。)

支えてくれた両親、そして丁寧に接してくれた病院の皆様、気にかけてくださったマネージャーさん、スタッフさん、なにしているの!?と驚かせてしまったファンの皆さん、たくさん心配をおかけしました、本当にありがとうございました。

勇気を出して変えてみよう!と動くことが
より良い未来につながればいいなと私は思います。

(最後にもう一度、ここに書いてあることは個人の意見なのでもし詳しいことを知りたい方がいらっしゃればぜひご自身で調べてみてください)