私は○○が好き 小林賢太郎さんver

 小林賢太郎さんをご存知でしょうか?
 知ってる人はぜひ読んでいただきたい。
 知らない人もぜひ読んでいただきたい。
 とは言え、小林賢太郎さんのプロフィールやらをうだうだと書くわけではありません。
 それを書き連ねるの大変なことになります。なんせ芸人さんであり、俳優、劇作家、パフォーミングアーティスト、演出家、漫画家、アニメ監督…Wikipediaに書き記されているだけでもこれだけの肩書きを持つ方を、このnoteに書ききれるわけないので。

 ラーメンズというコンビをご存知でしょうか?片桐仁さんと小林賢太郎さんのコントユニットの名前です。しかし、ここ最近はコンビでの活動が無いのでご存知無い方も多いと思います。
 このラーメンズのコントを知って、見ていくうちにハマっていきました。ラーメンズの世界観に、小林賢太郎さんの世界観に。

 YouTubeで公式に過去のコントが配信されていますので、ぜひ見てみてください。

https://www.youtube.com/channel/UCQ75mjyRYZbprTUwO5kP8ig

 さて、上記のYouTubeを見た方、見た事ある方、後で見ようかなと思った方、それぞれでしょう。
 そんなことは置いといて、私が小林賢太郎さんを好きなところを書いていきたいと思います。

・目に映る物はシンプルに。
 舞台セットはパネルが後ろにあるくらいで、他に大道具は全くない。小道具も基本的に使わない。真四角の箱が数個使われるくらい。(主に椅子として使用されてる。)

 大舞台であるような凄いセットを観るのも好きです。でも、余計な物をとことん削ぎ落として、お客さんの視覚情報をゼロにして、「想像してください。」という、あのシンプルな作り方が好きなのです。
 パントマイムを使い「ここにはこれがありますよ。」「こんなものですよ。」と、体の動きだけで道具のほとんどを表現する、あの技術。そこが素敵なのです。

・独特な世界観
 「日常の中の非日常」ではなく「非日常の中の日常」を表していることが多いコント。
 登場人物の中ではそれが「日常」であり、観ている観客にとっては「非日常」である世界。「どんな世界なんだろう」と思いながら、観ていると引き込まれていき、何とも奇妙な感覚に陥る。

 また、小林賢太郎さん一人でのソロ公演やプロデュース公演、コント公演(ラーメンズの、ではない)などを手掛けているが、どれもが小林賢太郎さんの、ならではの世界観である。

・作り込まれた脚本
 コントの一作品が大体10分~20分に集約されているのだが、その中で伏線を張ったり、別のコントで伏線を回収したりする。
 ここで、別の芸人さんを例えに出すのは不適切かも知れないがアンジャッシュさんの「すれ違いコント」のように、会話が巧みにズレて成立したりするものもあったり、言葉遊びのようなコントも数多い。
 全てが完璧に作り込まれた中で、時折見せる「アドリブ」や「アドリブのような演出」舞台の上は全てが計算されつくしたかのようにも錯覚してしまう。

・サプライズを出す
 笑いを提供するだけではなく、時には驚きも提供してくれる。笑っていて油断しているときに「あっ」と驚くような仕掛けを打ってきたりします。それがコントの途中であったり、オチに使ったり…
 観客の感情を笑いだけに持っていかず、驚きや時に恐怖に持って行く…一つの演劇作品になっています。

 他にも色々魅力はあります。でも、とにかく作品を見て欲しいです。
と言うことで、個人的に好きな作品をピックアップしてみました。
本当はまだまだ紹介したいのですが、10本だけ紹介しておきます。



ドラマチックカウント

count

エアメールの嘘

小説家らしき存在

新噺

採集

金部

不思議の国のニポン

銀河鉄道のような夜

シャンパンタワーとあやとりとロールケーキ

 ここまで、小林賢太郎さんを崇め讃える文章を書いてきましたが、小林賢太郎さんの作品の全てを好きというわけではありません。
 作品によっては好みではないものもいくつか有ります。それでも、好きなものは好き。苦手なものは苦手。作る作品の多くが好きなものが多いからファンなのです。
 YouTubeには上記に挙げた公式の動画がありますし、DVDでKKP作品、ソロ公演、コント公演(カジャラ)、小林賢太郎TVなどもあるので、気になった人はぜひぜひ観ていただきたいです。

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