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まんがで読破「或阿呆の一生」(芥川龍之介)感想

本日のおすすめ本はこちら!

芥川龍之介の「或阿呆の一生」です。
まんがで読破シリーズは、日本や海外の様々な有名作品をまんがにしてくれています。


罪と罰(ドストエフスキー)
銀河鉄道の夜(宮沢賢治)
羅生門(芥川龍之介)
学問のすすめ(福沢諭吉)

小説だと読むのにかなりの時間を要する作品も、1時間足らずでさらっと読むことができるのがメリットです。

或阿呆の一生の主な登場人物

彼・・・本編の主人公。本と文学を好む博学な青年。小説家となる。
先生・・・誰もが知る文学者。「彼」を文壇に導いてくれた恩人。
妻・・・「彼」の妻。夫を支える健気でよくできた女性。
母・・・「彼」の実母。出産後に突如発狂する。
伯母・・・「彼」を溺愛し、熱心に教育してくれた。
狂人の娘・・・「彼」を苦しめる歌人。

或阿呆の一生のあらすじ

「彼」の半生を回顧すると同時に「彼」の遺書代わりにもなっている小説を読み進めていくような話。
 幼い日の記憶、先生(夏目漱石)の死、結婚、子供の誕生、神経衰弱など「彼」の生きた世界と「彼」の内面の葛藤が描かれています。

学び①「書かずにはいられない感覚」

まず1つ目の学びは、「書かずにはいられない感覚=その人の才能」ということです。

この小説の中で、「彼」は精神が衰弱していく中で書くことで自分を表現したり、心を整理したりしていました。

きっと、「彼」にとっては、書くことは息を吸うことのように生きていくために必要なことになっていたのでしょう。

「自分に向いていることって何だろう?」と日頃思い悩むことがあると思います。

そんなときには、「彼」のように〇〇せずにはいられない感覚のものは何か?と考えてみるのもいいのではないでしょうか。

学び②「有名・成功≠幸せ」

2つ目の学びは、「有名・成功≠幸せ」だということです。
芥川龍之介さんと言えば、日本を代表する文豪です。

有名作品を世に出してまさに成功者!
かと思いきや、全然そんなことありませんでした。

小説を読むと、35年間という短い一生の中で周りのいろいろなものが気になって眠れなくなるわ、神経をすり減らし病気になるわの生活をしていました。

あれだけ実力がある方でも、小説にケチをつけてくるウワサや、人間関係で悩まされたり、幸せを感じれなかったりしています。

改めて、自分の幸せってなんだろう?と考えさせられる一冊でした。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
この学びは、あくまで私個人の見解なので、人の数だけ読んで感じることがちがうと思います。

ぜひみなさんも一度読んでみてくださいね。

マンガで読破シリーズでは、この他にもたくさんの作品が出ています。
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ぜひ、チェックしてみてくださいね。

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