スギモト

石川県の蓮根生産者。物想いにふけりながら蓮根生産してます。ダラダラと書いていきます。

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突然、蓮根農家になるやつ

2023年4月、突然、縁もゆかりもない蓮根農家で働くことにした。 家族や友人からは「頭おかしくなったのでは?」と心配された。実際、おかしくなっていたのかも知れないが。。。 自分はもともと埼玉出身で、ナビゲーションアプリのIT企業でプログラマーをしていた。具体的にはサーバーサイドエンジニアで、APIを作ってアプリ開発者が利用する通信を開発していた。都内1Rに一人暮らしで、生活に困ることはまずない。 それが、蓮根農家になった。 ことの発端はふと聞いた小さな話である。会社の

    • 信頼度の蛇口を絞めろ

      「村八分」なる本を読んだ。さまざまな事例が紹介されていて、陰湿な雰囲気に背筋がゾクッとする本だった。 村八分の語源は、詳細にはわかっていないらしいが、撥撫む(はつむ)からきているらしい。撥撫むというのは、嫌ってのけものにするという意味。八分と表記したのは「冠・婚・葬・建築・火事・病気・水害・旅行・出産・追善」を十分として「葬・火事」以外は関わりを断つという理由から。 どうやら村八分があるのは、規律のためだと考えられそうだ。村八分自体が、村八分の発生を抑制する効果がある。事

      • ロニ様の長期計画

        今日はインドネシア人のロニと一緒に蓮根を掘っていた。 日本で働き終わった後のことについて詳しく聞いてみた。 彼の計画では、日本での仕事期間中に土地を買っておき、戻った後に結婚して家を建てるらしい。その後は自分の土地で農作物や鶏卵を売って生活していくとのこと。インドネシアでは土地を100万、家は300万で3ヶ月ほどで建つらしい。もちろん日本式の家ではなく、平屋で長い家だという。戻って結婚した後に家を建てる理由は、インドネシアでは仕事をしていない人も多く先に家を建ててしまうと野

        • 時間を大切にすることの危険性

          ミヒャエル=エンデの代表作「モモ」を読んだ。 マルクスについて調べているときに、たまたまエンデという人物と出逢い読んでみることにした。児童文学なので気楽に一気読みできた。子供が好きそうなファンタジーであるが、学びになる一冊だった。 エンデは、1970年代から1980年代にかけて活躍したドイツの児童文学者。父は退廃画家で生活は苦しかった。ギムナジウムに入学するが1年で退学、自殺を考えるほどに追い詰める。故郷に帰り演劇に打ち込む。友人のイラストレーターから絵本を依頼され「ジム

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        突然、蓮根農家になるやつ

          農作業中に感じる危機感

          農業法人に勤めてから、かれこれ1年が経とうとしている。 最近「まずいな、、、」と思っていることがある。 それは、作業中に頭をあまり使わなくなっているということ。 蓮根は1年のうち10ヶ月収穫することができる。ほぼ毎日蓮根を収穫する日々である。最初のうちはどう綺麗に蓮根を掘るかを高めていたが、1年もすると大体満足いくような質で掘ることができるようになってくる。 向上心が全くなくなって楽をして収穫しているわけではないが、体が蓮根の掘り方を覚えてきて頭を使う必要がなくなってき

          農作業中に感じる危機感

          石川県は意外と関西色が強い

          自分の身の回りの人間から全体を判断するのは極めて危険な行為だ。石川に来てありがたいことに、徐々にいろんな人と関わらせてもらっている。その中で、ふと思うのである。 石川県は意外と関西色が強い。 そんなふとした思い立ちから、関西人と関東人のルーツや違いについて少し調査してみた。(個人的な見解と想像もあり) いろいろ調べてみた結果、大まかには、日本にはもともと縄文人が広く住んでいて、のちのち西の方から弥生人が渡ってきたらしい。調べる中で早々に、諸説あって定かではないのと、考え

          石川県は意外と関西色が強い