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”国際系” note まとめ

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This magazine curates notes relating to stuffs between globalness and localness.
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2023年6月の記事一覧

発酵でSDGs!マラウイの「とぶぁ」と千葉県上総地方の「とうぞ」

マラウイの発酵飲料「とぶぁ」マラウイの路上で暑い日に、リユースのペットボトルで売られている、少し黄色みがかって白濁している飲み物がある。「とぶぁ(Thobwa)」という手作り発酵飲料だ。500mlで50MK~100MK(10〜15円)。路上で売られているのをときどき買った。 「とぶぁ」は、メイズ(トウモロコシ)、ソルガム、ミレーなどの穀物が原料で、砂糖で味を調えてある。放っておくとアルコール発酵し「ビール」に変化することから、英語では「SWEET BEER」とも呼ばれている

食あり、踊りあり、2023アラブチャリティーバザー

東京・六本木の「泉ガーデンギャラリー」で5月27日、「アラブチャリティーバザー」というイベントが開催された。日本に駐在するアラブ諸国の大使の夫人たちで組織する「駐日アラブ大使夫人の会」が主催。コロナ前のだいぶ前に開かれて以来のことで、本当に久しぶりの開催だったようだ。 ツイッターでさみだれ式にイベントの様子をつぶやいていたら、まとめて「ツリーにしたら見やすい」との助言をいただいたので、これまでのツイートやほかの写真などを交えて模様を紹介することにする。 イベントに行くのはこ

オーストリアの郷土菓子

リンツァートルテ (Linzertorte)オーバーエスターライヒ州の州都・リンツ発祥のお菓子。アーモンドパウダーやシナモン、クローブなどから作られる生地にレッドカラント(赤スグリ)ジャムを載せて焼き上げます 日常的に親しまれているケーキですが、クリスマスの時期に食べる習慣もあるそうです。リンツァートルテの原型となったのは「リンツァー・マッセ」と呼ばれるお菓子で、これは世界最古のトルテともいわれています。 アプフェルシュトゥルーデル (Apfelstrudel)リンゴやレ

2023年上半期の旅を振り返る|世界15ヶ国周遊 東南アジア・ヨーロッパ・バルカン半島

今年の年始の自分はいつにも増して旅欲に燃えていた。 コロナ禍のトルコ9都市周遊を皮切りに、ますます旅欲が掻き立てられる1年のはじまりだったと言い換えることも出来る。 コロナ禍で満たされない想いがあったとすれば、最後のピースはいつも旅で埋まると考えていた。 年始に見たゲッターズ飯田の五星三心占いでは、『遊べよ、遊べ。そうしないと仕事にも悪影響があるから』と書かれていた。 その指南を自分の都合の良いように解釈して、とにかくただひたすらに旅に出ることを考えた。 これほどま

郵便(courrier)から電子メール(courriel)へフランス語の変化

(はじめに) 昨日(2018年10月29日)、最近買ったフランス語の本で勉強していたら、私の辞書に載っていない「courriel」という単語が出てきました。それには日本語訳もついていたので見ると「ご両親にメールを送りますか」という文章の「メール」という単語のフランス語訳でした。私のフランス語の辞書は、33年前に買ったものですが、その辞書には、極めて似た「courreir(郵便)」という単語は載っています。それで、このフランス語の本は、郵便(メール)というフランス語のつづりで

北京──34年目の初夏

 北京、天安門広場。中国の歴史の栄枯盛衰を見守ってきたこの広場は34年前の6月4日、中国史にとって一番のタブーとなる殺戮の舞台になった。  発端は胡耀邦総書記の急死に伴う名誉回復運動だった。名誉回復運動は多くの学生運動家に火を付け、学生内部での対立を産み出しながら、中国の民主化を求める大きな潮流へと変容していく(この辺りは安田峰俊氏の『八九六四』に詳しい)。  中国の中央指導部はこの運動を、天安門広場とその周辺に対する人民解放軍の投入という形で幕引きを図った。中国はこれを