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それはまるで絵画のような言葉の羅列


小説と物語のあいだのような音の世界

小説と物語のあいだのようなリアリティとファンシー、イマジナリーな
区切りのない世界に浮かぶような言葉を並べた音楽、歌が好きだ。

直接的に、その意味を理解しながら音が聴こえてくるわけではないけれど
飛び込んできたひとつの言葉が、背景の音によって意味をもつように
彩られるとはまた違う、存在の輪郭を魅せられるような
そんなものがとても心地いい。

それも比較的、アンニュイで、エモーショナルで、ノスタルジックで。
言葉にすると陳腐な流行り言葉に置き換えるしか思いつかないけれど、
そこには色とも違う、音と言葉のつくる形がある。

好きに話の展開を想像、創造していいと許可されたような
その世界が氣持ちいいのかもしれない。


言葉の並びの無限さに朦朧としながら

言葉の1音と1音の組み合わせと、それをどう並べるかで
それはまるで次元を移動したような景色になる。

そのことを知っていて、では度の景色を?と言葉の並びの無限さに
朦朧としながらこうして言葉を並べ続けてしまうのだ。

作詞(曲がありき)をさせてもらったときに、
メロディの制限があってよかった、と思ったことがある。

きっと言葉の並びの無限さに、どこか途方もなさを感じていた時で、
ある意味拘束された感覚が心地よかった。
また、3音の言葉を一晩中探したのも新味の経験だった。

鳴っている音の上で鳴ってほしい言葉の音が、
あんなに見つからないなんて、一生この曲は完成しないのではないかと
思ったほどだった。

完成した瞬間にみたのは言葉のただの羅列でなく、
ひとつの景色だった。


そして、

"それはまるで絵画のような言葉の羅列"


だった。


それから今まで以上に歌詞をまじまじと
まずは聴いて、表記も含めての言葉を観察した。

決めきれない言葉のもたらす世界に感銘を受けながら、
また途方もない言葉の羅列の螺旋にのまれていくのだった。

紡がれた作品はいい。
ずっと浸っていたくなるものだ。


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