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スタジアムに声援を取り戻せ

ついに100%の観客動員へ

昨年の4月にこんな記事を書いた。

未曾有の感染症により、スタジアムで歓声を出すことが禁止された。
そうした環境から1年2ヶ月が経った時点での心情を綴った文章だった。

そこから更に約1年が経過した今も、声援に関しての状況は大きく変わっていない。

スタジアムにおける酒類販売は再開され、青赤パークなど試合前の出店営業で賑わっている。

観客動員も、4月6日の神戸戦から100%で行われることがリリースされた。

経営権がミクシーに渡った現在でも、チーム運営の柱が「入場料」であることは間違いないだろう。
サッカーのみならずスポーツチームとしての基本である。

その入場料が必要なことは分かる。
動員の上限を引き上げないことには、入場者数の目標を定めることもできない。
そうしないと無料招待券を配布したり、株主やスポンサー席を設けることも思うようにできない。

何よりイニエスタ効果が見込める神戸や、サポーターの多い都心近郊の各チームサポーターによるアウェイ席の動員は、入場料を大きく左右するポイントだろう。
自分自身がアウェイに足を運ぶサポーターだからこそ、どんな遠方でも訪れようとしている他チームのサポーターに対して、多くのアウェイ席を確保しておいてあげたい気持ちは十分にある。

そういったチーム運営の側面を全く度外視する訳にはいかないが、歓声が大きく響いたスタジアムの雰囲気をこよなく愛していたサポーターとして、次のように思う。
思うというよりは、願っている。


100%の観客動員よりも、声援のあるスタジアムを

無理な願いであることは重々承知だ。
また、5万人収容のスタジアムを50%や25%の動員上限にしたところで、それでもなお1万2千5百人が入場する。

そもそも、現在のイベント開催の感染症対策ガイドラインにおいて、「観客が声を出していい」とされる催し物は存在しない。


100%の動員における調査

2021年の天皇杯では準決勝以降の3試合が100%の観客動員上限として試験的に実施された。
その際に「声出し応援あり」での実証試験を併せて実施するように働きかけがあったそうだが、まずは100%での動員を目指すという方向だったようだ。

また、この3試合ではそれぞれ産総研の調査チームが計測等を行った。
これらの結果はHPで公開されている。

2021年12月の天皇杯JFA第101回全日本サッカー選手権大会準決勝・決勝の3試合(表1)は、最大収容人数に対して100%の定員で開催された。特に、決勝では57,785人の観客が観戦し、コロナウイルスの影響で観客数が制限がされてから、スポーツイベントで最も観客数が多い試合となった。これらの3試合において、表2に示すカメラによる撮影および画像認識の人工知能(AI)技術によるマスク着用率の解析、レーザーレーダーによる混雑分析、マイクロホンアレイによる音声調査・解析、スタジアム内のCO2濃度測定を実施したのでその調査結果を報告する。

これらの客観的なデータに基づいて、更に様々な社会的要因が加味されて今般の100%の動員に至ったのであろう。

2022年の1月以降に第6波が襲来し、3月21日まで多くの都道府県で「まん延防止等重点措置」が発令されていた。
そのことから、2022年の新シーズン開幕後には即座に動員上限を広げることは出来ず、引き続き制限下での実施となった。


満員のスタジアムから「声援のある」スタジアムへ

新たにJリーグのチェアマンに就任した元札幌社長の野々村氏は、以下のように述べている。

「難しい状況なのはもちろん理解しているが、どうやったら声を取り戻すことができるかは考えていきたい。そのためには科学的な根拠が必要だと思うので、リーグで集めていきたい」

チェアマンの発言が3月16日、FC東京の東京都における「まん防」の解除を見込んだ100%動員のリリースが3月18日であった。

ここの前後に因果関係があるとは思わないが、東京都のチームとして、多くの観客が見込まれる4月の神戸戦や浦和戦などは「声を出さない状況での満員のスタジアム」において調査する格好の機会であることは間違いない。

調査を実施するリリースなどはまだ発表されていないが、こうした機会を活用して客観的なデータを収集することが声援のあるスタジアムの復活に向けた第一歩であることは、野々村新チェアマンの意図するところだろう。

まず、100%のスタジアムでデータを収集する。
次に、「声出し応援可」として事前周知をした上でチケットを売り出し、その環境下において万全の調査体制のもと試合を開催する。
その後、観客の追跡調査を行い、どの程度の感染者が発生したか、クラスターが発生していないか等を確認する。

「マスクを装着した上での声出し応援」となるだろうが、そうした上でどの程度の感染防止効果があるのか。
やってみないことには分からないのだから、観戦するサポーターも覚悟の上でスタジアムに訪れる他ない。

個人的には、50%の動員で「声援のあるスタジアム」が帰ってくるならその方がいい。
実証試験も、まずは1万人、2万人、3万人と増やしていってくれれば参加する観客としては何となく安心ができる。

しかし、そうも言ってられないのは前述の通りだ。
チーム運営に入場料は必要である。


それまでサポーターに出来ること

健康に過ごし、週末や水曜日にスタジアムに訪れる。

スタジアムの出店で美味しくご飯を食べて、マスク着用に気をつけながら仲間と楽しく盛り上がる。

時にはユニホームやグッズを買う。

100%の動員上限となって、最初は真横に知らないサポーターがいる空間を窮屈に思ったり不安に思うかもしれないけれど、慣れるまでなんとかしよう。

そうした中で、「声出し応援」の機会があったら来られるサポーターはゴール裏へ。不安な人はそうでないエリアでも良さそうだ。
※どうなるかは全然わからないけれど。

そんなことが何回かあって、流行り病も落ち着いて、みんなが本当に安心してスタジアムに来れるようになって、大声でユール・ネヴァー・ウォーク・アローンを歌う。

別にマスク着用でも良いんだけど、早くあの雰囲気に戻ってほしい。

切に願います。

たまにサポートをいただけるのですが、あまりにも申し訳ないのでお題のリクエストなどを併せていただけるとありがたいです。もちろんなくても大丈夫です!読んで頂きありがとうございます。