溶けない氷と蜃気楼

日常や生活に私がいなくてもやっていけるんだろうなと思う
お互いさまかもしれないけど、ときどきそれがとてつもなく寂しくなることがある

そんなこと思っちゃいけないんだけどさ
だからときどき連絡を断つようなことをした

それでもやっていけると確かめるために

意外と充実しているときはなんとかなっちゃうもので
いなければいないで生活は続く
楽しいことは他にもある
大切なことも 他にもある
他にある
他になければいけない

ちょっとは思い出してくれたかな


あれから1年経っちゃって
ほんとになんとかなっちゃって

それが虚しくもあったけれど
一度だけ連絡をくれたね
しかもわざわざ私の近況を調べてまで
好きな相手じゃなかったら
正直かなり無理な行動


私がいないときはどんな行動を取るのか知っているんだ
だから今回はわからない形で
あるいはわかるように
ヒントを残すべきなのか

そこまで私に興味があればの話だけどね


始まらないから終わらない
これ以上近づくことも 関係が変わることもない
アップグレードもダウンも特にない
終わらせるには事実を認めて始めるしかない


いないと寂しいのは良くないから


鏡に写った姿が皮肉にも正しかった
とてもわかり合えた気がしたのにね
離れてしまえば本当のことかすら曖昧に


ぜんぶの嘘の中に少しぐらい本当があればいいって思ってるよ


でも会えたことは嬉しいし
たぶん呼んだのは私だから
心配されたら生存報告ぐらいは送らないとな

大丈夫、たぶんその後も楽しくやってる

私は私で楽しくやってる


悪いことなのかな
どれが なんだか



ぜんぶの嘘の中に少しぐらい本当があればいいって思っているよ

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