見出し画像

『不安だよね』って気持ちは置いておいて、もう楽しもう

2024年に入り、個人成績も
充実の時を迎えている積水化学。

1月の全国都道府県対抗女子駅伝、
大阪国際女子マラソンを終えて以降、
2/11(日)全日本実業団ハーフマラソン女子10km
 1位 森 智香子 32'51"
 3位 佐々木 梨七 32'53"
2/19(月)アジア室内陸上(イラン) 女子3000m
 1位 山本 有真 9'16"71
2/25(日)福岡クロカン2024 
・日本選手権/シニア女子8km
 2位 田浦 英理歌 26'11"
・シニア女子2km
 3位 森 智香子 6'38"
と上位に多くの選手が名を連ねます。

その中でも、アジア室内陸上で
優勝を飾った山本選手は、大会を振り返り、
「この1年でモチベーションだったり、
試合に対するメンタルの持ち方が
すごく変わった」と言います。

優勝は嬉しいけど心残り

1月の都道府県駅伝を、体調不良もありつつ、
「あまり練習量が積めていなかったなかでも、
肩の荷が下りて、楽しく早く走れた」と、
ポジティブな印象で終えた山本選手。

そして2月、昨年初めて日本代表に選ばれた、
思い入れの強い大会、アジア室内陸上に
今年も女子3000m日本代表として参加しました。

元々は9分5秒以内のタイムを
想定していた山本選手。
しかし、現地についてから標高が
高いことを知り、レースプランを変更。
前半は抑えてラスト1000mから
ペースアップするイメージに切り替えます。

実際にレースは、最初から
山本選手が先頭で引っ張る展開。
インド代表の選手がついてきますが、
序盤で突き放すと、そのままトップをキープ。
想定通り、最初の1000mを3分10秒前後で入ると
中盤から後半はペースをあげて、そのまま
1位(9分16秒71)でフィニッシュしました。

この結果に対して、山本選手は「タイムとしては最低ラインをクリアできた。優勝は嬉しいけど心残り」と言います。

「現地に着いてから、練習環境が制限されていたり、宗教の関係で女性の縛りがあったり、色々な不便がたくさんありました。一番大変だったのは標高が高かったこと。いつもなら楽にできる6000mの練習が、分けて走っても本当にキツくて、絶望して”やばい”ことになってたんです」

「目標としていた9分5秒以内ぐらいで走れるメニューはできていたので、自信はありましたが、標高の関係で監督とレースプランを変更して、優勝とポイントを狙って走りました。そこはプラン通りにできたのですが、やってきたことが出しきれなかった悔しさはあります」

メンタルでめちゃくちゃ成長できた

レースを終えて感じたのは、
「経験を詰めたのがすごくよかった」こと。

「海外のあれこれを経験したり、英語での会話も抵抗がなくなってきて、海外遠征も5回目で慣れてきた感じはあります。やっと、環境に影響されず、自分の競技に集中できるようになってきたので、パリで活かしたいなって思ってます」

約1年前のアジア室内陸上で、
初めて日本代表に選ばれた山本選手。
そこから昨年夏には、アジア選手権、
世界選手権、アジア大会と3連続で
日の丸をつけて戦いました。

大きな試合続きで、精神的にもキツく、
世界で戦うプレッシャーや不安に
押しつぶされそうになりましたが、
今は「それがあったから、メンタル面で
めちゃくちゃ成長できた」と言います。

「私は試合前、緊張だったり不安とかの方が大きかったりするんですけど、最近はなんかもう”楽しもう”みたいな。やれることはやってきたし、もう何も変らない。今、走ってることに集中してレースを楽しめば、本当にキツくないし、楽しく走れる。その方が記録も伸びる」

「大学の後半ぐらいに、”楽しんで走った方がいい”って気付いたけど、実際それができるかと言ったら、スタートラインに立てば、まぁ不安とかはある。でも、『なんかもう不安だよね』って気持ちは、それで置いておいて、楽しもうみたいな。それが、実践的にレースでできるようになってきたかなとは思います」


日々の経験を力に変えて、
また新たなステージへ。
それぞれの選手が、この1年で
掴んだ確かな手ごたえを、
着実に成長へとつなげています。


文:守本和宏/ナノ・アソシエーション
--------------
積水化学女子陸上競技部 セキスイフェアリーズ 公式HP  https://www.sekisui.co.jp/company/rikujou/
🔔積水化学女子陸上競技部Twitter
👍積水化学女子陸上競技部Facebook
📗積水化学女子陸上競技部note

ご声援よろしくお願いします!!
--------------