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北村勢吉の私的覚書マガジン

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北村勢吉の備忘録、日々の記録、私的な思いなどを綴った記事をこちらにまとめます。
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記事一覧

絵を描くということ

50の手習、第二弾は絵画製作です。 僕は昔からちゃんと絵に向き合ったことはなくて、もっぱらアプリで製作するのがメイン。 あとは!年に一度の年賀状でアクリル画を描くくらい。 【絵を描いてみたら】? と言うアドバイスをもらった時、「よし、やってみよう」となったわけです。 テーマは?じゃあ何を描くのか? となった時に、いろんなものを描きまくるより、一つのモチーフを突き詰めるのも良いなぁと、そう言うわけで決めたテーマは 【赤い女】と【男】 つまり人物画です。 絵の手ほどき

6歳までの読み聞かせ体験

3〜7歳までって耳が急激に発達して、いろんなものを吸収しちゃう時期だというお話。 ボクの場合、この時期に何が起こっていたのかというと、いわゆる「読み聞かせ」をしてもらっていたのです。 「世界の文学」「世界の童話集」「昔話」と言われている書籍を、母が毎晩のように夜、寝る前に読んで聞かせてくれました。 実際のこの経験がどのような効果があるのかはボクにはわかりませんが、今の自分の一部はこの頃に形成されていたような気がします。 やばいくらいにテレビっこ1975年「秘密戦隊ゴレンジャ

物語る前の創作体験

インプットの幼少時代を経て、新居に越し、新生活を送ることになるボクに訪れた新たな環境、それは小学校生活。 小学生の足で役30分くらいの場所にある校門を目指して、毎朝、毎夕の旅が始まったのである。 生来、決して人懐っこい性格ではなかった自信があるのだが、何かの拍子で通学路が同じ同級生のMくんと仲良くなり、毎日のように二人で通学をしていたように記憶している。 そのころから密かに、インプットで得た膨大な量の情報をもとに、物語を創作する準備ができていたのだろうか、登校時にMくんと

機動戦士ガンダムとタケちゃんマン

紛れもない、ボクはテレビっ子だ。 生まれてから、今もなお、ブラウン管に、液晶板に電源が入っていることが何よりも安心感を与えてくれる。 そして、常に憧れの対象を現実の世界とブラウン管やフィルムの向こうと、同時に求め続けていた。 例えば、同級生のS君、担任のB先生、父の部下のH氏に懐きつつ、ブラウン管の中のヒーローたちへの憧憬と、それを真似る遊びにふけていた。 等身大ヒーロー真似ると言っても、小学生ができる範囲だ。 手元のおもちゃで想像を膨らませていた幼稚園時代と、実際に自

丘の越え方

最近のトピックは丘の越え方。 昔からの懐古ノートになりつつあったので、ホットトピックも添えながら。 映画少年だったボクは、いつしか芝居に魅了され、留学やら色々と旅をするわけですが、それはまた、別のお話。 2018年から始めた取り組みは、原点とも言える【映像作品】への取り組み。 きっかけはなんだったのか、そう、2人の作家さんとの出会いが今の映像作家的ボクを産んだ。 1人は写真家、そして1人はドキュメンタリー映像作家。 奇天烈なバンド活動を1年ほど手がけている際に出会っ

海外作品たちとボク

魔法が好きでしたね。 なぜかって?夢がありますから。 なんでも叶うし。 あと、SFも好きでした。 想像力を掻き立てられる世界観。魔法よりはロジカルな世界。 その制限の中での想像は、パズルのようで楽しいのです。 ジェシカおばさんの事件簿、1987-1996 アメリカ ユニバーサルテレビ 原題:The Adventures of Sherlock Holmes ほか 制作:1984年~ イギリスそして推理サスペンス SFよりもさらにロジカル?もはや通じる部分もあるくらい、現

水戸黄門と時代劇

勧善懲悪という世界 善が勧められ、悪が懲らしめられる類のシナリオですが、子供の頃はこいつを「完全懲悪」だと勘違いをしていた。 この間違いって、結構あるんじゃないかなぁ 水戸黄門って、松下幸之助にゆかりがあって、初回シリーズは結構松下さんのご意見が入っていたとかいないとか。 時代劇が家族向けにみやすくなったこの作品のおかげで、結構時代劇は好きでみていました。 時代劇に関しては、海外勢は参入できないですし、比較できないもんね。 なので、時代劇の独自の進化は結構楽しく見守っていまし

クラッシックと物語

ここ数年のお話 クラッシックの演奏に絵本や、ナレーションなど、物語性を付与することで、新たな可能性を模索している企画に「台本」「演出」で関わらせていただくことが増えてきている 手練れの演奏家の皆さんと役者が掛け算となり、表現の幅とお客様へ届く「想い」が倍増する。 音に込められた想いや、演奏家そのものの呼吸、表情、人となりが、舞台の上からお客様の方へ流れていく。 この体験は本当に貴重なものである。 この企画を口にして、ボクを巻き込んでくださったのは演奏家・音楽家である「うえ

同人誌との出会い

中有学の時だったか、小学校の同級生だった仲良しメンバーが「同人誌を立ち上げるので、小説を提供してほしい」という申し出を受けたことがあった。 すでに中学に上がり、小学生時代の空想ごっこは、ノートに小説を書き、仲間内で読み回してもらう、という活動に切り替わっていた。 記憶は定かではないが、おそらくそのノート小説を小学校を卒業しても遊び仲間だった彼らにも読んでもらっていたのだろう。 それに加え、当時流行っていた"D&D"という"テーブルトークRPG"を彼らと、よく実施していた。そ

トムソーヤと冒険

時間を少し幼稚園から小学生の頃に戻そう。 【秘密基地】という言葉が大好物だった時期がある。 子供は誰しもそうなのかもしれないが、自分の城、世界、空間を空想し大人の真似事も混ぜながらそれを形作る。【秘密基地】 最初の基地は家の中、おもちゃ部屋。 そんな記憶がある。 次に手を出したのは家の外にある畑の脇の木の下。 その後新興住宅街に引っ越すことになり、まだ家の立っていない空き地と幹線道路の隙間にできた空間に、その頃には一人きりの隠れ場ではなく、仲間がいたのを覚えている・・がそ

スケバン刑事って

ご存じですか? 1985年放送の『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』が私の中の「スケバン刑事」だった。もちろん、原作に近い第一作、忍者版の第三作も存在するけれど・・、グサッとど真ん中に刺さってきたのはこちらのパート2。 紆余曲折のキャスティング秘話などは大人になってから聞かされたものの、南野陽子さんをセンターに据えたこの3人の姿は青春の1ページの中ではパーフェクトなトリオです。 衝撃の設定、鉄仮面幼少からこれを被ってるんですよね。 いろんな疑問は湧きますが、この設定に至った

落語と私

初めまして、焼酎亭赤兎馬と申します。 はい、こちらは私の高座名。 焼酎亭とは、関西小演劇界の落語付きが集まり落語の一門を立ち上げたことから始まり、現在は東京、山口、長野、北海道とエリアを拡大して存在する役者たちによる落語クラブ。 焼酎亭の名が語るように、高座名は全て、酒に関わる名前を冠する事、というルールがありますが、まぁ、大抵の名前は許される風土が優しい。 まさにダイバーシティ。 居心地のいい現場です。 ここで、毎年年末に開催される一門会というイベントがあり、必ずそち

続けるという事

先日、アニバーサリーな日々に一段落がつきました。 25年前に立ち上げたパフォーマンスユニット【COVENT GARDEN CLUB】と23年前に立ち上げた【theStagPartyShow大阪】そして、15年前に立ち上げた【theStagPartyShow東京】のアニバーサリー公演を2023年9月から11月に立て続けに開催させていただきましたのですよ。 人間、長生きしていれば、時間はそれなりに過ぎていく。 そして、その時間の流れの中で、続けていたものには、それなりに思い出や

台北ストーリー2023

まずは先日の台湾渡航の話から。 実に4年ぶりの台湾は、変わらず愛しき台湾でした。 2018年、2度目の台湾2018年、台湾ロケで映画を撮影しました。 懐かしや、台湾。 台湾に初めて訪れた際にこの体で感じた感覚と、色や匂い、欲張って閉じ込めてみたいという欲求からこの物語を書きました。 結果、この作品は海外でも評価を得て、多くの皆様にみていただけた作品となり、映像制作という幼い頃の「夢」が形になったのです。 みなさんは台湾と聞いて、何を思い浮かべるでしょう? グルメでしょう