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「運用改善の教科書」未収録コラム集

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デジタル化のメリット/デメリット

デジタル化のメリット/デメリット

運用改善の重要要素に自動化があります。
自動化するには、まずは情報をデジタル化する必要があります。
デジタル化する前に、ある程度は情報をデータベースとして扱えるように整理しておかないと、データが活用しづらいものになってしまいます。

このあたりは、「運用改善の教科書」でも少し言及しています。

最終的な目標は自動化/ワークフロー化による省力化ですが、そもそものデジタル化するだけでも結構メリットがあ

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もっとも良いツールは何なのか?

もっとも良いツールは何なのか?

運用では様々なツールを使います。

ITサービス管理ツール、チケット管理ツール、バックアップツール、統合ログ管理ツール、ワークフローやRPAなどなど。利用するツールは目的も用途も多岐にわたります。

運用設計を行っていると「もっとも良いツールは何なのか?」と、質問を受けることがあります。個人的な趣味で良いと思うものはいくつかあるのですが、それがすべての会社にとって最良であると断言することはできませ

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なぜ、作業ミス対策の検討は「なぜなぜ分析」しかないのか?

なぜ、作業ミス対策の検討は「なぜなぜ分析」しかないのか?

運用をしていると、作業ミスが発生して対策を考えなければならないことがあります。

作業ミスなどの分析では「なぜなぜ分析」が有名ですが、それ以外の方法も少し考えてみたいと思います。
なぜなぜ分析は、自分たちで問いを立てるので、「問題の本質に辿り着くための問いを立てられない」可能性があります。
参加メンバーの問いを立てる能力の優劣が、なぜなぜの結果にも影響を与えます。
同じメンバーで何回も「なぜなぜ分

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「良くなっている」と「悪い」は共存できる

「良くなっている」と「悪い」は共存できる

当たり前といえば当たり前ですが、「良くなっている」と「悪い」は共存します。

「FACTFULNESS(ファクトフルネス)」にこのことが書いてあって、これは改善活動においても大事な観点だな、と思いました。

良くなっているには、およそ3つのパターンがあります。

① 良くなっているけれど、まだ悪いこれがいわゆる「良くなっている」と「悪い」が共存している状態です。
最悪の状態は脱しつつあるけど、まだ

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「運用改善の教科書」未収録コラム集

「運用改善の教科書」未収録コラム集

この度、「運用設計の教科書」の続編として「運用改善の教科書」を出版する運びとなったのですが、今回も未収録となった文章がけっこう出ました。

私は「とりあえず大量に書いて、あとから刈り込んでいく」という、恐ろしく効率の悪い執筆方法を採用しています。
書き上げた後に「無駄なくスムーズに理解できるように」を意識して文章を整理していくと、ちょっと意味ありげだけどよくよく読むとあんまり関係ない文章は削ぎ落さ

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