見出し画像

買えるうちに買わないと後悔する『プリンス・インタヴューズ』 / 読書ログ463

圧倒的な才能とパフォーマンスでポピュラー音楽の世界を牽引した故プリンスのインタビューを集めた一冊。

プリンスは、自らの楽曲の作詞作曲は全て自分で行い、それどこか、ボーカルから全ての楽器演奏までと、マスタリング以外の作業を全て1人で行った、なんて作品もあるそうで、自分のイメージ通りのアウトプットに徹底的に拘っていた人物。

ミュージシャンほど自分語りが好きな人種は居ないと言われ、有名であればあるほど膨大な自分語りが出回る世界だけど、我らがプリンス様は(プリンスからしたら)どうしようもないライター達の主観にまみれた記事に自分のお墨付きを与えるのが嫌でしょうがなかったようで、極度のインタビュー嫌いとして知られてもいた。

そんなプリンスの数少ないインタビューを集めた一冊ということで、とりあえずファンなら買っておくべき本でしょう。おそらく重版もそんなには期待出来ないと思うので、紙派の方なら、売られているうちにしっかりゲットです。そうしないと、20年後くらいに欲しくなっても高くて買えません。

私は中学生のころに、アルバム「LOVESEXY」にずきゅんとやられたクチで、プリンス様が大好きなので、中身も確認せずに即買いしました。

目次はこのようなかんじ。

プリンス: 魔法めいた男
あのミステリアスなプリンスが......自分について語った!
プリンス:「ダーティ・マインド」だけでは終わらない
昼下がりのプリンス
プリンス:ママもお気に入りのフリーク
ソウル界の新たな君主と闊歩する
反逆の貴公子
入り交じった感情:プリンス、音楽を語る
プリンス: アンドレの地下室から生まれた奇妙な物語......実現した空想の数々
プリンスは語る
ラジオ・インタヴュー
プリンス、ブラック・ビートをペイズリー・パークに招待!
ニュー・ゴールド・ドリーム
ペイズリー・パーク記者会見
新たな自由を手にした男――ジ・アーティストの肖像
ジ・アーティストの肖像:『Emancipation』のサウンド (解放の響き)
(今も一般的にはプリンスと呼ばれる) ジ・アーティストへの十八の質問
かつてプリンスと呼ばれたアーティスト......独占インタヴュー
自由人としてのジ・アーティストの肖像
かつてジ・アーティストと呼ばれたプリンスのインタヴュー
ニューヨーク市で行われた記者会見
プリンス: Yライフによるインタヴュー
プリンスという矛盾する性質を持つ人間
「インタヴューはどこで?」
プリンスとの夜
パリで行われた記者会見
プリンス:「僕はミュージシャンだ。そして、僕は音楽だ」
永続する今: プリンス
ブラック・インタヴュー

目次より

インタビューアー達の苦悩がタイトルからも伺えるでしょ? 堪能しました。オススメです。


この記事が参加している募集

読書感想文

「それって有意義だねぇ」と言われるような事につかいます。