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常に”アソビゴゴロ”を忘れない星野源の曲作りから学ぶこと~NHK『SONGS』~

先日の『SONGS』 ゲストは星野源でした。「大人の遊び時間」というテーマで、大泉洋と二人都内のバーベキュー場で料理をするといういつもと違うコンセプトが新鮮でした。スタジオを飛び出すのもなかなかいいもんですね。

大泉洋が「料理好き」というのは『ぴったんこカン・カン』を観て知っていましたが、出来栄えはまちまちだったような(笑)…。今回は大泉洋こだわりの北海道食材をふんだんに使っての「北海道大自然アヒージョ」と「オオイーズミ・パスタ・マリナーラ」を作っていました。

星野源も食材を切ったりお手伝いをしていましたが、実は料理をする人なんですね。これはちょっと意外でしたが、結婚してから変化したみたいです。大泉洋のモノマネで有名な(?)土井善晴先生とも知り合いで、先生のレシピを作って完成した料理を写真で送ったりしているとか!

ちなみに今回はどちらの料理も非常に美味しそうでした。特に「オオイーズミ・パスタ・マリナーラ」は様々な種類の色とりどりのトマトを使ったシンプルなパスタで、おそらく大泉洋にしては”大成功”の仕上がりだったみたいですね。星野源も「うまい!」「これはうまい!」を連発していました。

ほぼ料理とトークで、演奏曲はわずか3曲(笑)。最新曲「生命体」、私の大好きな「不思議」、そして「恋」のギター弾き語りヴァージョンを披露してくれました。

星野源は最終的にアップテンポになった楽曲も、最初に作るときはいつもバラードになってしまうようです。「僕が作る曲は基本的に暗い曲しかできないです」とご本人言ってましたが(笑)。アレンジ能力が高い人なので、どんな風にも曲を調理できてしまうところは本当に尊敬します。

「恋」のギター弾き語りヴァージョンも、あの明るい楽曲がメロウな雰囲気に変わってかなりオシャレな仕上がりでした。ご本人の言う通り″歌詞の聴こえ方″がかなり違いましたね。間奏のあのフレーズもバッチリ演奏していました。ついつい振り付けが浮かんでしまいますが…。

この星野源のギター弾き語り演奏を観て、マキタスポーツの「おしゃれなコードで童謡を歌うと星野源」のYouTube映像を思わず思い出してしまいました(笑)。

星野源のコード使いは特徴的です。マキタスポーツはいろんなミュージシャンのそういう思考形態の模写がとても上手いんですが、星野源のおしゃれなコード使いの特徴を的確にとらえています。これもまた素晴らしい才能だと思います。”アソビゴゴロ”があっても実力がないとできないですからね!

大泉洋が星野源は楽曲を作るときにまさにその”アソビゴゴロ”に溢れているようなことを言っていましたが、「ドラえもん」「創造」なんてその最たるものですよね。

星野源は中学生の頃曲作りを始めたときの、その気持ちを忘れないようにして今でも曲作りをしているそうです。

「音楽を作るときに、遊んでるっていう気持ちの方が一生懸命作れる」
「頑張れば遊べるし、おもしろいことができるって僕が見てたみたいに(次世代に)見せたい」

星野源『SONGS』より

もちろん仕事としてきちんとやらなければならないし、そこには当然責任も厳しさも辛さも伴うもの。でも、それだけではいい音楽は生まれないものだったりします。バンドで曲作りしているときなんて、むしろ”遊び”の中からアイデアがたくさん出てきますからね。音楽はまさに″音″を楽しまないと!

音楽に限らずどんな仕事においても”アソビゴゴロ”を持って臨めたら、それまでとは違う何かが生まれてくるかもしれませんよね。考え方がガチガチに凝り固まってしまったときこそ、”アソビゴゴロ”を大切にしてみたら新しい視点が見えてくるような気がします。

今年の夏、星野源がプロデュースしたフェスがあったんですが、これは観たかったー!さらっと「友だちのミュージシャンばかりだったんですけどね」なんて言ってましたが、豪華出演者でしたよ♪カッコいいミュージシャンばかり。

その中で「DJ豊豊(ほうほう)」として松重豊も出演していたなんて。これもまさに”アソビゴゴロ”ならではですね!

最新曲「生命体」も「世界陸上」と「アジア大会」のテーマソングということで、作るときには大きなプレッシャーがあったとは思います。でもこうしてバンド演奏を聴いていたら、そこにはひたすら″音楽を楽しむ″星野源とメンバーの姿が…。

「生命体」

今回の『SONGS』。星野源の仕事に対する姿勢から学ぶことがたくさんありました。いくつになっても”アソビゴゴロ”を忘れない大人でいたい!!

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