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ドラマ『366日』じわじわとその良さが伝わってきています!

HYの「366日」は、言わずと知れたカラオケで定番の”失恋ソング”。”不倫ソング”とも言われたり、その解釈はいろいろありますが…。私の歌の生徒さんも、何人も課題曲としてこの曲を歌ってきました。

とてもストレートな歌詞で、メロディーも抑えるところと歌い上げるところがメリハリつけやすく、感情移入もしやすいのでみんなこの曲大好きですよね。でも低音から高音まで声域が広いし、裏声がきちんと使えないと地声と裏声の行き来はそこそこ難しいし、実際に歌ってみるとそれなりに難易度高い曲だと思います。

そんな楽曲の世界観に着想を得たオリジナルストーリーで紡がれるドラマ『366日』。広瀬アリス主演ということで観始めました。眞栄田郷敦と同級生には見えないとか、高校生役はさすがに無理があるとか、いろいろ叩かれていましたね…。

でもそんなことよりも初回のラスト!!あれはさすがに衝撃的過ぎて「月9」二作連続この手のパターン?と私の嫌いな”離脱”の二文字が一瞬頭をよぎりました。

よくよく考えてみれば、主人公・明日香が高校時代に好きだった同級生の遥斗と再会して実は昔から両想いだったことが分かり、12年越しの恋が実って付き合い始めることになった…。

こんなハッピーな展開で「366日」という歌詞の世界観を表現できるわけもなく、「悲恋」になるのは当然と言えば当然の流れか…と自分を納得させて?第2話以降も観てみることにしました。

第2話も途中までは苦しいシーンの連続でした。和久井映見演じる遥斗の主治医・池沢先生の存在が大きかったですね。彼女の優しい言葉に助けられ、明日香が「遥斗さんの側にいさせてほしい」と遥斗の家族の前でお願いをしたシーンでは自然に涙が流れました。明日香の遥斗への想いが本物だということは、あのシーンで十分伝わってきたと思います。

第3話は遥斗が意識を取り戻さない状況は変わらずでしたが、唯一仲良しグループで疎遠になってしまっていた和樹と遙斗との関係が無事に修復されたという点では、このドラマで初めてホッとできた回でした。

遥斗が開店準備をしていた飲食店。作業を引き継いだ同僚・木嶋が、遥斗がこだわっていた“店舗の壁面に飾ろうとしていたアート作品”に心当たりはないか?と明日香に尋ねたことから、明日香はそれを探そうと奔走しました。

遥斗の自宅にあった図面に「壁面アート No.3 交渉」という書き込みが見つかり、そこに和樹の名刺が!「No.3」とは、和樹が高校時代に写真コンクールで優秀賞を受賞した作品のタイトルでした。和樹は冷たく写真のデータはもうないと明日香に…。

諦めきれない明日香はコンクール出品時のパネルをなんとか入手し、無事にお店に飾ることができました。遥斗が考えた新店舗の名前「パトリア」は、イタリア語で「故郷」という意味。このお店は「故郷」に帰ったみたいにホッとできる場所にしたい…だからこそ遥斗はこの店に「No.3」をどうしても飾りたかったんだと明日香は和樹に伝えます。

母子家庭だった和樹はお金に苦労して生きてきたのに、再婚相手ができてすっかり変わってしまった母親を受け入れられませんでした。遥斗の優しさにも素直になれず「お前の顔を見ているとイライラする」と捨てゼリフを投げつけ、そのままになっていた遥斗との距離の縮め方が分からなくなってしまっていたんでしょうね。ちょっとしたすれ違いから離れてしまっていた遥斗と和樹。でもこの出来事をきっかけに和樹が遥斗のお見舞いにやっと行き、二人は一応雪解けしました。

オープンしたお店で、仲良しグループ4人で「No.3」の前で写真を撮ったシーンはほっこりしました。第3話にして、やっと少し心穏やかに観ることができました。

ただラスト。まさかの遥斗が目を覚ます?!しかも予告編で明日香を見た遥斗が微妙な表情に…。これは、ま、まさかのまたまた記憶喪失系?!今クールのブームなんですかね(笑)。

この壮大な愛の物語がどこに行き着くのかは分かりませんが、叶わぬ恋が「366日」という曲のテーマならばハッピーエンドは望めないのかもしれません。でも少なくとも明日香も遥斗も、それぞれの未来に光が差し込むような展開であって欲しいと願っています。

ちなみに第2話以降、「366日」をいろんな男性ヴォーカリストとデュエットしたコラボ・ヴァージョンが各エピソードの主題歌としてオンエアされているのも楽しみの一つですね。同じ楽曲でもそれぞれ趣の異なる雰囲気になっていますよ♪

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