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【可用性SLA4問】サービス提供時間「だけ」に注目する(FE計算シリーズ)


サービスマネジメントとして、稼働率・可用性・SLAなどが出題されます。

文章から計算に必要な情報を集めて、なかには「計算に不要な値」が罠で混入されていることも。計算も月間がメインですが、週や日単位でも出てきます。

またサービス提供時間「以外」に停止している時間は無視してOK、なんて特徴も。

問題を集めておきましたので、対策を万全にしてくださいね。すぐにできますよ。


それでは始めましょう!





月間SLAの問題がオーソドックス

基本情報技術者修了試験 令和05年01月問57 令和02年07月問57

正答はイ。

1ヶ月のサービス時間を計算します。

情報を集めると「30日」「午前8時から午後10時まで」。よって、30日×14時間=420時間。

可用性が99.5%以上なので、許される動いていない時間は0.5%未満。420×0.005=2.1時間。


注意点は「午前8時から午後10時まで」。引き算もしますが、指折り数えた方が間違いがないかも。




サービス提供時間帯「だけ」で計算する

基本情報技術者修了試験 令和04年12月問55 令和02年12月問56

正答はエ。

動いているべき時間は「07:00~19:00」の12時間。

止まっていた時間は「16:00」~「21:00」の5時間ですが、動いている時間に止まっていたのは、16:00~19:00の3時間。動いていたのは07:00~16:00の9時間。

したがって、可用性は9/12=0.75。つまり75%。

可用性はサービス提供時間帯だけに注目して計算します。




サービス停止「時間」に注目する

基本情報技術者修了試験 令和03年01月問55

正答はウ。

まず、可用性を考える期間は1週間で良さそうです。営業日が「1週間のうち5日」「サービス停止(1週間当たり)」とあるため。

1週間のサービス提供時間は、「5日間」「9時から19時」より5×10=50時間。

1週間のサービス停止時間は、「2回以下」「合計1時間以内」なので1時間と判断。よって提供時間は50-1=49時間。

可用性は、49/50=0.98。98%。


2回×1時間ではないので、少し注意が必要でしたね。迷わず停止「時間」にだけ注目してください。




サービス提供時間外は可用性に関係ない

基本情報技術者修了試験 令和02年06月問56

正答はウ。

1ヶ月のサービス提供時間は、「30日」「6~20時」より、30×14=420時間。

サービス提供時間内の停止時間は、「7時間」だけ。

よって稼働時間は420-7=413時間。

可用性は、413/420=0.98333…。98.333…[%]。

問題文より「小数点第二位を四捨五入」するので、98.3%のウ。


「3時間」と「8時間」の情報を2つも捨てるので、不安になるかもしれません。しかし「サービス提供時間外」とわざわざ書いているので、相手は引っ掛ける気満々。振り払いましょう。




まとめ


お疲れ様でした。

可用性の計算は、

  • サービス提供の合計時間

  • サービス提供時間内での停止時間

  • サービス提供時間内だけに注目(時間外は無視)

以上3点だけを忠実に守れば、必ず正解します。

時刻から時間を計算する時は、引き算と指折りで確認しましょう。間違えるのがクダラナイ問題ですからね。


他のNoteも良かったら見て頂けると嬉しいです。

気が向いたらまた来てくださいね。お待ちしてます!


\力試しは修了試験で!4回分の解説です/


p.s. 普段は >> 専門学校とIT就職のブログ << をやってます。

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