「海獣の子供」とセンス(ネタバレあり)

「海獣の子供」という映画を見た。2019年に公開された。今は2022年。この3年間、他人の評価は見ていない。それで、この映画は、

難しい

マジで。見てもらったらわかるんだけど、何もわからん。『2001年宇宙の旅』っていう映画見たことある?猿から始まって、宇宙で赤子が流されて終わる映画なんだけど。ネタバレだねこれ、まあいいや。そんな映画を濃縮して、海で割ったような感じなんだよね。ちなみに、「海獣の子供」のあらすじは

自分の気持ちを言葉にするのが苦手な中学生の琉花は、夏休み初日に部活でチームメイトと問題を起こしてしまう。母親と距離を置いていた彼女は、長い夏の間、学校でも家でも自らの居場所を失うことに。そんな琉花が、父が働いている水族館へと足を運び、両親との思い出の詰まった大水槽に佇んでいた時、目の前で魚たちと一緒に泳ぐ不思議な少年“海”とその兄“空”と出会う。琉花の父は言った――「彼等は、ジュゴンに育てられたんだ。」明るく純真無垢な“海”と何もかも見透かしたような怖さを秘めた“空”。琉花は彼らに導かれるように、それまで見たことのなかった不思議な世界に触れていく。三人の出会いをきっかけに、地球上では様々な現象が起こり始める。夜空から光り輝く彗星が海へと堕ちた後、海のすべての生き物たちが日本へ移動を始めた。そして、巨大なザトウクジラまでもが現れ、“ソング”とともに海の生き物たちに「祭りの<本番>が近い」ことを伝え始める。“海と空”が超常現象と関係していると知り、彼等を利用しようとする者。そんな二人を守る海洋学者のジムやアングラード。それぞれの思惑が交錯する人間たちは、生命の謎を解き明かすことができるのか。
“海と空”はどこから来たのか、<本番>とは何か。これは、琉花が触れた 生命いのちの物語。(公式ホームページより引用)

要するに、ぼっちになったら、ジュゴンに育てられた「海」と「空」っていう男の子たちに出会って、何かすごいことに巻き込まれる女の子の、ドキドキハチャメチャDAYSなのよ。これだけ聞くとスゲー普通じゃん。往年のジブリ感あるじゃん。なのに、後半から怒涛なんだよ。

「空」君に、降ってきた隕石のかけらを主人公が飲まされて、「空」君消えて、クジラと共鳴して、ババアが謎楽器演奏して、昔のこと思い出して、海のパーティー的なのに連れてかれて、「海」君と隕石取り合って、「海」君が隕石を飲んで、「海」君が消えて、へその緒切って、ババアがまた演奏して、米津が歌って、チームメイトと仲直りして終わるんだよ。

よくわかんなくない?わかんねえよな。本編見たらもっとよくわかんなくなるから。

なぜ難しいのか

作中でババアが「世界の秘密は私たちの言葉では一部しか語り得ない」的な言っているんだけど、これが表している通り圧倒的に説明不足なんだよね。なんで隕石なのかとかもふいんきしか分からないし、男の子たちがなんで消えたのかもよく分からない。その上、この映画のラストで、謎映像が5分位流れてるんだけど、それが宇宙の神秘を表してるっぽいことしか伝わってこない。ここら辺が難しくしてる要因だと思う。

センス試すのもうやめない?

上述した『2001年宇宙の旅』もそうなんだけど、考察の余地を残す系の映画って稀によくあるんだよ。でも、こういうのって、すげえ甘えな気がするんだよね。だってさ、こういう映画を「つまんない」とか言おうものなら、「これ理解できないとかw」って言えちゃうし、説明を求めても「自分で考えられないのw」って言えちゃうじゃん。ズリいんだよ。こっちが正当な評価下せねえじゃん。分かりやすい映画の方がいいに決まってるじゃん。

二度と考察の余地つくんなよ。考察系アフィリエイトブログ潰れろよ。

あざっした

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