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最近読んだおすすめ本5選:小説編

ジャンルに構わず気になったものを片っ端から読んでみる派の私が最近読んで面白かった本を紹介します。

各リンクから飛んでも私には1円も入らないので気になったらどんどん飛んでみてね。

「向日葵の咲かない夏」道尾 秀介

読みやすいのでミステリー入門者向けな印象。
読みづらい文章を見ると目が滑りがちな自分でもしっかり読めたので普段あまり読書をしない人にもおすすめ。

序盤から適度な違和感があって、「もしかしたらこういうことかも?」と想像力を掻き立てられて、後の展開にわくわくする。

全体を通してダークな印象があり、賛否両論あるって前情報だったけどまさにって感じ。
個人的には好き。

「十角館の殺人」綾辻 行人

孤島の館・十角館で7人の大学生が次々と殺害されるミステリ。
島(十角館)と本土でそれぞれ物語が同時進行していき、だんだんと交わってくるストーリー。

"衝撃の一行"として有名などんでん返しがある。
テンポが良くて読みやすいし、どんでん返しに向けた誘導の仕方がうまいと感じた。
どんでん返し系が好きならこれ。

映像化はできないだろうなあと思ってたらコミカライズされてた。

「愛じゃないならこれは何」斜線堂 有紀

恋愛にまつわる物語の短編集で、どれもストレートな恋愛ではなくちょっと歪んだ恋愛のお話。
全肯定はしづらいけど、「なんか分かるわー」ってなる感情の機微や行動が表現されてて面白い 。

個人的に好きな話は「健康で文化的な最低限度の生活」

普段全く恋愛小説を読まない自分でも楽しめたので、似たような人にもおすすめ。
ミステリばっか読んでないでね?

「傲慢と善良」辻村 深月

結婚式を数ヶ月後に控えたある日、婚約者の女性が突然失踪した。
彼女の周りにはストーカーの影もあり…というお話。

「自己評価は低いくせに自己愛が半端ない。諦めてるから何も言わないでってずっといろんなことから逃げてきたんだと思う。」

自分も人のパーソナリティを善良か傲慢かで決め切ってしまうという、実際にありそうな勘違いに陥ってしまっているのではないか。
傲慢か善良かを綺麗に2分することはできないというお話(と解釈した)


「ハサミ男」殊能将之

連続殺人犯である主人公が、突如現れた自分の模倣犯の犯人探しをするストーリー。
まず切り口が面白い。あらすじを知ったときにすぐポチッた。

「たぶんこういう結末なんじゃないか」という予想は裏切られ、読み終わったときには作者の手によって上手くミスリードされていたと感じた。

読み終わった後、ノートに登場人物を書き出して整理してやっと理解できた。すぐにでも2周目が読みたくなる結末。
昔の人なら狐に包まれた感覚とか表現するんだろうか。

おわり

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