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(詩)風花に

雪のにおいがして

見上げると秋の空

白き枯葉がひらひらと舞い

遠くで犬が吠えていた


肌をくすぐるそよ風は

春への足並みを揃えていて

五感が時節を狂わして

私を置いてけぼりにした


あなたが住んでるところも今は

同じ景色が見えるだろうか

名前も知らないトコロにいても

同じ時節をうたうだろうか


白き枯葉を掴んで

じんわり広がる冬の熱気を

慈しむように口に含んだ

春の味がした気がした

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