やまだせんろ

富山県出身。元焼き鳥屋、たまに歌います。 浅川マキ、高田渡が好き❤️

やまだせんろ

富山県出身。元焼き鳥屋、たまに歌います。 浅川マキ、高田渡が好き❤️

最近の記事

首肩腕指

実はちょっと体の具合が悪いんです。 健康には割と自信があったものですから、凹んでおります。 こんな事わざわざ、人様に報告する様な事じゃあ無いと、思ってはいるのですが、同じような痛みで、悩んでる方や克服した方との情報交換のきっかけになるかもしれないので、一応したためておく事に致しました。 私、1月末で11年間働いた焼き鳥屋を退職しました。 個人の飲食店で、しかもお酒を提供する店で11年間従業員として働く人っていうのは、正確なデータはありませんが、少ないと思います。多くの人が

    • 伝説の暴力教師、三井朗

      三井はキレる前にニタァ〜っと笑う癖があった。少し吃りながら、 「山田ァ、おっ、おっ、お前」 来る! 胸ぐらを思い切り掴み上げられ、電光石火のビンタが炸裂。音が派手に響きわたる。めちゃくちゃ痛いが、ホッペが赤くなる程度で病院に行くほどではない。 そのまま、机に仰向けに押し倒して、おでこがくっつきそうな位の距離で怒鳴り散らす。 まるでアメリカのポリスの制圧術だ。 三井はポリスではない。看守でもない。 彼の職業は公立中学校の国語の教諭。 僕らの青春を真っ黒に塗りつぶした、張本人で

      • シモキタ、エレカシ(後編)

        宮本浩次はギターの石君に向かって、実に冷たく、 「じゃ、ファイティングマン」 と言い放った。 石君がガニ股で、ギターをかき鳴らす。 ディストーションの効いた、乾いた音。 あまりエレカシに明るくない僕でも知っている、例のリフだ。 宮本は目ん玉ひん剥いて、拳をブンブン振りながら叫んだ。 「ぶぇいびぃ!ふぁいてぃんぐメぇァァァン!」 ライブは見慣れているであろう、下北の若者たちが固唾を飲んで、一点を見つめている。 宮本の眼差しは僕らの中に流れ込む。 これがエレフ

        • シモキタ、エレカシ(前編)

          2000年代半ば、場所は下北沢CLUB Que。 当時僕らの仲間内でも、特に勢いがあったバンド、パイナップルフリーウェイ、(通称パイフリ)のボーカル、シン君は口元で(シーッ)と人差し指を立てながら、声を潜めて僕らに言った。 「ナイショだけど今日、、、最後にエレカシ出るからね」 うん、、、知ってる。 だって、1週間ほど前、パイフリのギターの田村君から、直接電話があって「ナイショだけどエレカシ出るから来てね」って誘われたんだもん。 今日Queに来ている、メンツもほとんど同様

          さよならGくん

          小学校4年生のクラス替えで、学年で1番の悪ガキのGくんと同じクラスになった。 ケンカが強い、顔が恐い。挨拶がわりに 「山田100円おごれッ!」1番乗りで童貞卒業。  大長編ドラえもんで、漢気や優しさを見せるジャイアンの方がよほどマシだ。 弱いものイジメは決してしないヤツだったが、いいヤツではなかった。 だけど、目が綺麗だった。茶色に薄紫が少し混ざったような。 そしてGくんと過ごした夏こそが僕にとって最高の夏休みになった。 毎日クワガタを獲りにゆき、ファミコンがオーバーヒ

          たまご工場

          たまご工場で働いた事がある。ええ、卵工場。 上京したばかりで、知り合いもツテも全くない僕はとりあえず求人誌に載っていた、当時有名だった◯ッドウィルという派遣会社に登録した。 その頃(1997年)日本は超氷河期と言われていて、就職はもちろん、アルバイトも完全に買い手市場でカッペで資格も愛想も無い僕に割のいい仕事を見つけるのは難しかった。 池袋で、相当テキトーな研修を終え、簡単な書類を書き終えるとあっという間に登録完了。 後は会社からの電話を待つだけだ。 その日のうちに連絡がき