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1/1,000冊目 翻訳一つでどうしてこんなに印象が異なるのか?→『グレート・ギャツビー 』 スコット フィッツジェラルド(著)

『グレート・ギャツビー』 スコット フィッツジェラルド(著)村上春樹(翻訳)

『グレート・ギャツビー』は、野崎孝さんの翻訳で何度か読んでいたんですが、なかなか読むのがつらかったし、何がおもしろいのかわかりませんでした。そして村上春樹さんが満を持して(といっても15年まえの2006年に出版されています)、翻訳したものがでて、それがこちら。読みながら「え?なんでこんなにおもしろいの!?」と驚き、感動したんですよね。村上春樹さんを好きな人が多いいっぽうで、苦手な方もばっちりいるようですし、わたし自身、『女のいない男たち』あたりだったか、とにかく『1Q84』あたりか、「そろしろいっか」という期待の喪失と、以前の面白く読めた作品にさえ感じる苛立ちの種が「童貞小説」だったからという仮説を立てて以来、新しい作品にふれる気がわかないでいますが、翻訳とコラムはやっぱりすごく面白いというか、惹かれるものがあります。少なくともこの小説の翻訳はとても嬉しかったです。

野崎孝さんの翻訳版はこちら


まとめ

フィッツジェラルドという作家には、ある程度触れておく必要があるよに感じます。なぜかわかりませんが。時代の理解へもつながるのですが、理由はよくわかりません。作品のみならず、彼自身の人生やその時代のそのものについても、知っておくほうが良い気がします。その入口として、この翻訳本は大きな追い風となる気がします。


この本から得たもの

  1. 英文でも読むかぁという面倒くさい動機

  2. ジャズ・エイジって何だったのか?という淡い好奇心

  3. 翻弄されないように生きるにはどうしたら良いのだろうかという課題

  4. 村上春樹さんてすごいなって尊敬の念


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