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抗がん剤の副作用軽減に。野菜スープのススメ

絨毛癌にて強力な抗がん剤治療を続けて1ヶ月。

名前に癌とついてて大層な病気にみえるけど。

いわゆるがんではない。

診断の分類上の話だけのようで。

妊娠した時の赤ちゃんの細胞が残ってるだけなんだけど。

赤ちゃんの細胞だから、増えて転移するスピードが早くてほっとくとどんどん増える。

増えてどうなるか。

いろんな臓器で増えて大きくなるから、ある時出血したり破裂したりして死を迎えることになる。

そういう病。

で、治療も特殊で。

増えて転移するから、癌扱いで。

治療も抗がん剤がよく効く。

なので、見た目もやることも、癌患者さん。

ただ、普通の癌治療は、抗がん剤を投薬したら、数週間休薬しながら、繰り返していくことが多いのですが。外来でできるものも多くなっているなか。

私の場合は、5種類の抗がん剤を毎週交互に投与するという少々野蛮なスケジュール。

白血球減少があったり、吐き気も強く出たりしてなんだかんだで1クール2週間の入院、数日後にまた再入院を繰り返して治療しています。

でも集中治療で根治できるものなので。

やっているのですが。


3クール目に入って、1ヶ月で3キロの体重減少。

回数を重ねるたびに吐き気とだるさが強くなってきて。

抗がん剤投与するたびに白血球も減少。

貧血、低血圧で常に目の奥がクラクラしている。

それがつらい。顔色白いもんなあ。

血が足りない〜。しんどいから気力も落ちて動くことも減り。


入院生活が長いので、何もしなければ、最近話題のサルコペニア(加齢や病気による筋力減少のことで、全身の筋力低下や身体機能の低下が起こること)になりそうです。

ならないように、病室で筋トレしてます。(朝起きた時は元気だから、起きてすぐに筋トレとラジオ体操とヨガ笑。朝と昼間(しんどくて寝てる)とのギャップがすごいです)


吐き気と食欲低下で。

食べれない間も食べれるもの、カロリーを補うもの取らないと思うけど。

何を食べたらいいんだろう。

食べ物ジプシー突入。

アイスとかカロリーメイトとか。みなさん勧めてくれるけれど。

抗がん剤やってみえる方は、そういうの食べやすいという話を聞くけれど、

私は、吐き気があって食べれないとき、糖分のあるもの欲しくないんだな。

食べた後の吐き気を考えると、食べ過ぎるのも怖くて。

食べないとーと思うのに、食べれない。

なんてしんどいんだ。

血液データ見ても、低栄養状態。

特に炭水化物食べれてないもんなあ。まずいー。

漢方調合してくださってる漢方医の先生に相談したら、朝鮮ニンジンの配合を増やしてくれた。少し滋養強壮つくといいな。と期待しつつ。


自分でできることもやります。


血液足らないから、たんぱく質を体が欲してるようで。

炭水化物食べれない時にも、野菜やたんぱく質は食べるようにしてます。

さすが病院食は、栄養配分が考えられていると食べていて気づく。

管理栄養士さんに聞くと、常食(病院の普通の食事)でたんぱく質60gほど取れるように計算して提供していると。

自分が思っていたよりも、普段自分がとってるたんぱく質の量が少ないことを実感。質量そのものがたんぱく質ではないから→食べ物のの大半は水分。

動物性、植物性たんぱく質、合わせて一食に握りこぶし2つ分くらい?の量が入ってる。

それかける3食だから。

結構必要なんだなあー。60gとるの。


抗がん剤投与して、食欲が回復するまで1週間。

ようやく病院食食べれるようになったけれど。

ここ3日ほど、魚や肉、豆を病院で出してもらう量を極力全部取っていたら、

少ーし貧血のクラクラが良くなってきたかも。

野菜や雑穀にも植物性たんぱく質は含まれているけど、少ないから。

普段はたんぱく質を豆類からとることが多い私ですが、

動物性タンパクは貧血気味のときや回復を促す時には必要なんだなあと感じています。

病院食のぶりの照り焼きが美味しかった!

年末以外ぶりは食べたりしないのですが。体が欲してた。

赤身魚(カツオ、ぶり、アジ、イワシなど)はヘモグロビンとミオグロビンという血液と筋肉を作るたんぱく質が豊富なんですね。

体にスーッと吸収されていく感じがしました。

私の体となってくれるいのちに感謝。


体は食べたものでできている。


この病気してなかったら、栄養の大切さ、特にたんぱく質の大切さを知らなかったかもしれない。

気づかせてくれてありがとう。と思います。


そして、今日ご紹介したい本題です。

この経験をきっかけに、栄養について学びなおしてみようと思い。

分子整合栄養医学という、栄養療法(必要な栄養素を補うことで病気を治せる可能性がある)で病気を治していく最先端の医学に出会い学んでいます。

すごく面白い。理論的なことはちょっと難しいけど。でも、ふんふん、なるほど。と頷けることばかりです。

じゃあ、実際の食事をどうしたら良いか調べていたら。

出逢いました。

今の私に必要な食事。


ペプチド野菜スープ。


味付けしないで野菜を水で煮込んだスープ。

そこに、たんぱく質が腸で吸収される状態までに分解されたペプチドの出汁を使います。効率よくたんぱく質も取れる。

食欲がないときでも、これで、必要な栄養素が取れる!!!

私にとって、いのちのスープです。

冷たく冷やしたら食べれそう♡

作り置きして病院に持参しよう。


野菜には抗酸化物質やビタミンミネラルなど体を守ってくれるものがたくさん含まれていて。熱を通すことでより吸収しやすくなるのです。

昔から、日本人は野菜を生で食べることはしてこなかった。中国や北欧の人も同じ。日本人は味噌汁や煮物で野菜に熱を通して吸収しやすい形で食してきたのですね。生野菜はアメリカの文化です。野菜の栄養素は、その細胞質を壊さないと吸収されないそうです。熱を通すことで細胞質が壊れて、栄養素が体に取り込まれやすくなる。

先人の知恵って、今でこそこうやって科学でそれが証明されたりしているけれど。

暮らしの中でコツコツと紡がれて見出されてきたもの。

本当に頭が下がります。

まあ、昔ながらの日本の粗食を食べていれば、こんな栄養学とか必要ないんですけどね。

このスープも。


体調を崩した時は、基本食べない。腸を休ませるため。

養生には、おかゆ。

回復時にはミルクがゆでたんぱく質も補給。

そんな先人の養生の知恵、そのままですよね。


いろんな情報があるから。見えなくなってるだけで。


話を戻すと、特にビタミンCは熱を通すと壊れると言われますが。

それは実験室での話で。

野菜に含まれるビタミンCは、他の栄養素とともに働くので、丸ごと煮込めばビタミンCは60%も残るそうです。

ミキサーでポタージュにすると、小さい子どもやお年寄り、食欲が落ちている時にも食べやすい。

たんぱく質やビタミン、ミネラルは体に不可欠なんだけれど、

それをいかに吸収できるかが重要で。

今の私のように、体力や栄養状態が落ちていたり、抗がん剤治療していると体が酸化(フリーラジカルを産生。フリーラジカルは病気の原因と言われています)して余計に体の不調や副作用が強く起こりやすくなる。

そんな時に、必要な栄養を吸収しやすい形で無理なく最大限に吸収できる食事。

栄養素が取れていたら、抗酸化作用などが働いて免疫機能があがるので、抗がん剤の様々な副作用を軽減したり、それと合わせてガンが小さくなることを期待できたり、便秘が良くなったり、個人差はありますが食べ続けることで何かしらの変化が出てくる。

抗がん剤の研究をされている先生が、抗がん剤を熟知し、その限界を知り、少しでも副作用少なく病気を治す方法を患者さんに提供したいという思いで、見出された養生食です。

それが、こちらです。

この本、レシピも載ってて、私が書いてるような栄養学的な根拠や研究の経験からみえたことなどきちっと、でもわかりやすく書かれていてサラサラと読めます。

治療中って、しんどいときはただでさえ、体も精神的にもモチベーション維持するのでいっぱいいっぱいなので。

料理は簡単にできる必要性を感じています。なので、私にはもってこいです。

もし、周りに抗がん剤や放射線治療されている方がみえたら、紹介してあげてください。一つの選択肢になるといいなと思います。

他にも、糖尿病や高血圧、脂質異常など慢性的な病と生きてみえる方にもオススメです。

豊富な水溶性食物繊維やビタミンミネラル、抗酸化物質が体を整えてくれるので、検査結果が改善したという体験談もあるようです。

栄養学もう少し深めてから紹介しようと思いましたが、今必要な方に届くといいなと思ったので紹介します。

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私は、幸い、便秘や口内炎にはなっていません(この治療をやるとほとんどの人が強く出ると言われているのに出てないのです)。

それは、おそらく、日頃から発酵食品や野菜や海藻を多く取っていたから。(たんぱく質は少なかったことがわかった。だからおそらく、骨髄抑制が起きて白血球や減少や貧血や低血圧が起きてると自分で考察)

だから、腸内細菌も多く、基本的な免疫機能や粘膜のバリア機能は良い方なんじゃないかと自負しています。抗がん剤治療してても、自然治癒力が働く余力がある体。

一度、舌を噛んで口内炎になりましたが、アズノールうがい液でうがいしたくらいで悪化せず数日で治りました。

漢方飲んでるおかげもあるかもしれません。

ヨガでお腹を中心としたアサナを毎日やってるのもあるかもしれません。

そんな私も抗がん剤を投与すると、少しお通じが出にくくなったり、量が減ったりするのですが。数日もすると、自然に回復してくれるんですよね。

結構、先生も看護師さんも驚いてる気がする。便秘や口内炎になってないこと。

(比べるものじゃないけど、多分思っていたより副作用軽いから)

他には、入院中にできることとして、食べれない時も納豆や豆乳ヨーグルトは欠かさず食べています。

家に帰れた時は、さらに発酵物をとる。(自分で仕込んだ醤油とか漬物とか)

抗がん剤していると、腸内細菌のバランス崩れやすくなるけれど。

腸内細菌は、免疫機能をあげてくれます。


細胞を蘇らせる栄養の学び直し。


まだまだ治療が続くので、

このスープを続けて、白血球維持できるように、貧血にならないように、体力維持を期待しています。


ちなみに。

私は今まで、動物性タンパク質は体に良くないという、思い込みがあり、菜食をしていた時期もあり、基本的にマクロビオティックの食事法をしていました。一物全体、身土不ニの考え方が好きで、からだが軽くて心地いいんですよね。穀物、野菜、豆を中心に、時にはおさかなやお肉もいただく。そんな食事です。菜食とは少し違います。

体調がいいときはいいのだけど。

続けていたら、なんとなく元気が出ない。

動物性が欲しくなったり、するんですね。

妊娠した時も、お肉が食べたくなった。子どもにはお肉必要なんですね。

動物性タンパク質は良くないという研究結果をまとめたマクガバンレポートも読みました。

ただ、縄文時代から、人は獣の肉をいただき、進化の過程で農作をするようになり、野菜やお魚や獣の肉を季節に応じていただいてきた長い歴史があります。

それが、本来の食とは何かを物語っているのかな。と思ったりします。

まあ、ヨガは、菜食ですけどね。

でも、私のインドのヨガの先生であり、病を治すお医者さんもヨーグルトは必要な栄養だと言って処方するし食べますし。ただ、インドと日本では風土や文化の違いがあるのでヨガの叡智そのまま日本人にあてはめるのは危険だと思っています。日本人の食養生には中国で発達した東洋医学の方が合っているから。冷えという概念がありますから。でもインドにはありませんから。西洋人にもない概念です。冷えを感じる遺伝子が違うらしいです。

マクロビは長期間続けると、タンパク質不足になるのを自分の体で感じています。

たまにお肉やお魚も頂くけど、基本的には大豆製品や豆類からタンパク質を摂っていました。

でも、絶対量が足りてなかったのと、鉄分でいうと、植物性タンパク質由来の鉄は動物性たんぱく質やビタミンCと一緒に取らないと吸収されないという事実(例えば冷奴なら鰹節といただく。そこにレモンを添えるとか。小松菜ならお肉や卵と食べるとか)。

植物性のものには食物繊維も含まれているので、食物繊維が鉄分を排出してしまうそうです。

知らなかった。。。がーん。

そして、今のように生きるためにタンパク質を必要としている時は。

迷わず、動物性タンパク質をいただく必要性を感じています。

動物性タンパク質は体の酸化を促すとも言われるけれど。

お野菜を一緒に摂ることで、抗酸化作用があるから。

相殺。

要は、何がいい悪いでは無くて、

必要な栄養(食)は、いつも同じではなくて、時と場合によって、変化させるものだということ。

成長していく子どもや女性の場合はさらに違ったり。

健康な時と病気の時と違ったり。

食は治療の一つなんだなあと。

そして、生き方にも繋がっていくもの。

今までの自分の常識が覆りました。


ふと、思うのは。

糖尿病の教育入院のように、入院して病院食の糖尿病食を食べて学ぶように、抗がん剤治療する人のための養生食が病院で提供されたらいいのになあ。

食事がそのまま治療(体力を維持するのも治療のうち。抗がん効果も期待できる)になるから。

癌の方に限らず、病院での食事が治療の一環となる時代がやってくる気がするんですけどね〜


抗がん剤治療をすると、骨髄抑制や吐き気、口内炎、脱毛、便秘、神経障害などいろんな副作用が出ますが、東洋医学では、これらの症状は気と血が不足した状態になるからだと考えます。

舌の状態とか見ていくと、私の場合は、脾臓が元気が無くて、食べ物が吸収できなくて体重が減り、それに伴って気と血が足りなくて、全身の体力気力低下がおきている生命の危機状態。生きるために必要な気と血と水のバランスが崩れている状態。

おそらく、私だけでなく、抗がん剤治療している方は同じような状態と思います。

だから、このスープ。気血足りない時はお肉とか入れてもいいです。

気血を補うために動物性、植物性タンパク質をバランスよくお野菜といただくこと。

必要なんだなと思います。


最後に。

私は体の不調の全ては腸にあると考えています(腸内フローラが話題ですよね。勉強している栄養学でも腸内細菌はいろんな病気の発症と関係していることが科学的にもわかってきています)。

あとは、冷え。冷えは万病の元。

ビオスチーム(発酵野草蒸し)やってるのもこれらが理由です。

そして、そして栄養学に加えて東洋医学も勉強してるんですが。

病気を予防するのに一番大切なこと。

この本にも、他の本にも共通して出てくるのが。

メンタル。


前向きに生きるということ。


これが、病を予防したり、治療するときにとても大切だと。


病は気から。


ポジティブシンキング!


私がいつも言ってることだ♡


ちなみに、腸内細菌は、人の脳とも繋がっていて、腸内細菌がよく働いているとポジティブシンキングになりやすいみたいです。そこには栄養素も関わっていて、そんなことも研究でわかってきています。

鬱もおなかから。

詳しくはまた。


長くなりましたが、読んでいただいて

ありがとうございます!

必要な、どなたかのお役に立てたら幸いです。





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