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ライティング通じて、心の揺れ動きを伝える - 土田雅也さんインタビュー【受講生課題記事】

※こちらはco-ba school「ライティング基礎ワークショップ」の受講生が、課題として作成したインタビュー記事です。

「人の涙には、理由や過去の経験がある」と穏やかに話す土田雅也さん。土田さんはなぜ文章を学ぼうと考えたのか?その根底にある過去の体験から今後の希望まで、「書く」というテーマからお話を伺いました。

ー 早速ですが、現在のお仕事や趣味など自己紹介をお願いします。

いまはビジネス系のメディアで営業職に就いています。元々は本が好きで出版社に行こうと考えていたのですが、時代の流れもありオンラインのメディアに可能性を感じて。

ー なるほど。いまのお仕事の背景には「本好き」というのが関係しそうですね。

そうですね、本は大好きです。最近では「超AI時代の生存戦略」と「お金2.0」に興味があって購入しました。とはいえ、他にも読みたい本があって、まだまだ読みきれてないのですが・・!(笑)

ー (笑)

あと、これまでに読んだ中で一番好きな本は、平野啓一郎さんが執筆された「マチネの終わりに」。登場人物の心の揺れ動きが印象で、記憶に残っています。あまりに好きすぎて3回位読み返しましたよ。心に残った表現はメモしているくらいです。

ー「マチネの終わりに」良い小説ですよね。どのようなきっかけで読書が好きになったのですか?

私が読書をするようになったきっかけは、実は「スポーツ」なんです。小学生ぐらいの頃にサッカーを習っていて。その時に読んだ中田英寿の自伝を通じて、プロの心構えや気持ちを知り「こんな気持ちでサッカーをしたい!」と思ったんですね。

その本に影響されて内容を練習に生かしていくと、見事にチームのレギュラーになることができました。そこから、本を通じた情報が自分に役立つという体験を得ることができました。

それに、中田が凄かったのは「自分の言葉」を持っていた点です。チーム内では最年少だったにも関わらず、「チームを勝たせたい」という強い気持ちで仲間に働きかけた。その気持ちがチーム全体へと伝わり、試合の成果に繋がったのだと思います。自分の考えを伝えて行動しない限りは何も生まれない。そこから言葉の大切さを学ぶことができました。

ー 言葉と熱量が人を動かすのですね。それでは最後になりましたが、「書く」ということについて、今後どのように生かしてゆきたいか教えてください。

書くということはモノゴトがあってのこと。出来事に驚いたり感動した時に心が揺れ動くという体験が「書く」という行動の原点にあるのだと思います。人が涙を流す根底には、きっと理由や意味や過去の経験があるはずです。その「涙の理由」を適切に表現し、さらに他の人にも「問いかけ」として伝えられたら素敵ですよね。

もちろん、仕事で商品・サービスを扱うシチュエーションでも。商品の機能や特性だけでなく、その先に形づくられる人生の豊かさについて、自分の言葉で伝えてゆきたいなと考えています。

(取材・文/麦田ひかる)

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