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働くために生きてるんじゃねぇぞ生きるために働くんだぞ

昨日は15㎞と超短めDAY.
なので早めにアルベルゲについて
ごはん食べ行ってシャワー浴びて
ワシャワシャ洗濯してから中庭でのんびりしていると、スペイン人🇪🇸のセバスも
洗濯物を干していた。


タフなセバス


セバスはこの日40㎞以上歩いてわたしより早くアルベルゲに到着していた。鉄人か!
わたしのゆっくりペースを引き合いに出さなくともすごい速さ。
そんなセバスたちとカミーノの話したり各国の方言の話したり仕事の話したりした午後。
ゆっくり考えたい話題が多すぎて胸いっぱいなので、一部だけでも文字にして整理したいなと思った。

働くために生きてるんじゃねぇぞ

No vivimos para trabajar!
Trabajamos para vivir!

俺らは働くために生きてるんじゃねぇぞ
生きるために働いてんだぞ

仕事の話してるとき
セバスのエメラルドグリーンの瞳は
一段と目力強く見えて
すごくこの言葉がわたしに沁みた。

スペインの全てを知ってる訳じゃないけど
カミーノで直面した限り
日本における“働く”と
スペインにおける“trabajar”って
試験では翻訳として◯だけど
実態はけっこう違う印象。
(もちろんわたしの個人的な印象)

日本でスペインのtrabajarを導入したら?

予約ができてない。
ダブルブッキング。
注文したのと違うメニュー出てくる。
トランスポルテの荷物行方不明。
客にため息つく。
YouTubeみながら受付。
宿泊客の受付より地元の人とのおしゃべり優先。
開店は定刻より遅く閉店は定刻より早く。 

極端な例だけど、割とよく見るし聞くやつ。

一昨日はまともにごはん食べる時間とれなくてシャワーと洗濯を終えてからお腹ぺこぺこでアルベルゲ近くのBarに駆け込んだ。

注文しようとすると
「5分待って!わたしお昼食べてないから!」ってBarのおばちゃん徐に客席に座ってごはん食べ始めた。

もちろん5分で戻ってこないのは想定内だし、日本の接客業でこれやったらSNSで炎上するのかなーとか、これくらいのゆるさで働くのもSDGsの観点では大事だよなーなどと本気で思った。

チャンピニョネス(マッシュルーム)の何かが
とてもおいしかった

仕事の質の話とかではなくて
“仕事が人生で1番大事なものではない”って位置付けの働き方に感銘をうけた。

頑張るより楽しむ方が大事

スペイン人と話すときよく
DISFRUTARという単語を聞く。
「楽しむ」って意味の単語。

12歳のカミーノ友達が書いてくれた


「がんばる」とか「ちゃんとする」って
聞いたことないし、少なくともわたしの頭の中の辞書には掲載されてない使用頻度。

ヘルJAPANにおいては


アルテイシアさんの本によく出てくる
ヘルジャパンという単語がすごくしっくりきてお気に入りのあたくし。


何度も重ねるロングロング会議。
経費削減。
予算達成。
人材育成。
納期厳守。
板挟みの毎日。
取引先のお偉いさんをたてる。
丁寧に向き合いたい気持ちと時間との摩擦。
クレーマー対応。
接待接待また接待。
役員のクソみたいな武勇伝に相槌をうつ。
おつきあいゴルフ。
もちつもたれつ。(大抵アンバランス)
ミスは徹底的に叩かれる。
やめてくれないクソパワハラ上司。
過剰な効率重視。
変化を嫌う逃げ切り世代の壁。
丸投げモンスター。
消化不良なやるせなさ。

こんなヘルジャパンで仕事してたら
なかなかDISFRUTAR(楽しむ)って
難しいと思うし、工夫してDISFRUTARしてる人は割とすごいと思ってる。

なんかこう色々思い出して
胸がすごく締め付けられつつ
生きることと働くことのバランスの難しさ
ヘルジャパンのヘル度合いに
頭がクラクラしてきた10月の午後であった。

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