ヱリス

銅版画やペン画を描いています。 HP:https://sentimentalclub.…

ヱリス

銅版画やペン画を描いています。 HP:https://sentimentalclub.wixsite.com/eris-portfolio

マガジン

  • 作品紹介

    作品紹介記事をまとめました。

最近の記事

白壁の城 / 白壁の姫君

友人と制作している、絵とお話の企画のために描き下ろした作品たちです。 (お話の本編は下記リンクからご覧いただけます!) 挿絵を考えるにあたって、描きたいと感じたケーキと角砂糖のお城のどちらをメインに描くかということで悩みましたが、「白璧の城」という題名の意味するところはそのどちらでもあると考えたこともあり、二つとも描いてみました。ケーキの上に、幻の角砂糖のお城が視える…というイメージです。 お話を読んだときに、ケーキを作るお姉さんとそれを見ているキャロルの振る舞いに、年齢

    • 小さな灰いろの庭

      《小さな灰いろの庭》 ミリペン・透明水彩・色鉛筆/2022年 Comment 昔お花屋さんで花を買ったとき、花を生ける水に少し砂糖を入れると、花が長く持つと聞きました。水に溶けた砂糖が切り花にとっての養分となり、良い状態を長く保つ手助けをするそうです。砂糖は花にとって単なる栄養でしかないと思いますが、花も甘いものを好むのかなと、親近感を感じながら、空想にふけったことを覚えています。 話は変わりまして、以前体調を崩した時期がありました。休む期間に散歩して日光に当たったり、水

      • 棘を抱く

        《棘を抱く》 ミリペン・透明水彩・色鉛筆/2022年 Comment 以前より心の痛みを傷に例えて作品を描いてみたいと思っていたのですが、傷を仰々しく描くと痛々しくなりすぎると思い、この作品ではバラのひっかき傷という形に落とし込みました。(ですが、もしこの作品でも痛々しいと思われた方がいましたら、すみません。) また、自己受容のような意味合いが作品からぼんやり見えたら良いと思い、バラと、少女のスカートの色合いを揃えてみました。 以前、「すみれの血のいろ」という作品を描き

        • ベルベット・リップ

          《ベルベット・リップ》 ミリペン・透明水彩・色鉛筆/2019年 Comment 以前パンジーの花びらを触ったときに、感触がビロードに似ていると思ったことが、作品のアイディアになりました。また、すみれの下部の花びらを「唇弁」と呼ぶと知り、それも作品とタイトルのアイデアとなっています。 そして、パンジーはフランス語のパンセ(思考)という言葉から名付けられたこともあり、どこか考え込んでいる様子の少女となりました。

        白壁の城 / 白壁の姫君

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        • 作品紹介
          11本

        記事

          空っぽのプシュケー

          《空っぽのプシュケー》 ミリペン・透明水彩・色鉛筆/2019年 Comment 2019年に開催された二人展のために制作した作品です。 展示の題に「慈しみとプシュケー」とつけて頂いたので、そのイメージを膨らませた作品となりました。 ギリシャ神話に登場する乙女プシュケーは、名前の由来の通りに、魂の例えとして用いられることがあります。体は空っぽの入れ物だとしても、心や魂があるとしたら、それは自分自身で選び取ったもので埋められたら良いのにという思いが、作品のアイデアとなっています

          空っぽのプシュケー

          ア・ラ・モードの午後

          《ア・ラ・モードの午後》 ミリペン・透明水彩・色鉛筆/2021年 Comment 喫茶室をテーマとした企画展のために製作した作品です。 プリンアラモードは少しレトロな喫茶スイーツというイメージですが、ア・ラ・モードは「流行の」という意味なので、その相反する印象が少し不思議です。

          ア・ラ・モードの午後

          アリスの園

          《アリスの園》 ミリペン・透明水彩・色鉛筆/2020年 Comment アリスをテーマとした企画展のために制作した作品です。ユリ・バラ・スミレ・ヒナギクなど、喋る花の園に生えている花たちを描きました。

          アリスの園

          夜空のかおり

          《夜空のかおり》 ミリペン・透明水彩・色鉛筆/2020年 Comment 星をテーマとした企画展のために制作した作品です。 星といえば夜、夜といえば眠る時間ということで、個人的な感想も含めて、眠気を誘う香りの植物と星を描きました。 改めて思うのですが、香りは姿かたちのないもののはずなのに、嗅ぐことで、何かを思い出したり気がついたり、沈静や入眠の効果があったりなど、わかりやすく精神や身体に作用するのが面白く、また不思議に思います。

          夜空のかおり

          星を望む

          《星を望む》 ミリペン・透明水彩・色鉛筆/2021年 Comment アンデルセンのお話と星と花を組み合わせた2作のうちの一つです。 また、水仙が湖面に映る様子は空に星が浮いているようにも見えるだろうか?と考えたことも作品のアイデアとなっています。 こちらの作品も、花びらの枚数と星の角の数が呼応しています。

          星を望む

          星を仰ぐ

          《星を仰ぐ》 ミリペン・透明水彩・色鉛筆/2021年 Comment アンデルセンのお話と星と花を組み合わせた作品のうちの一つです。 勿忘草は「私を忘れないで」という花言葉が、どことなく人魚姫のストーリーと関連して思い出されたので選びました。花びらの枚数と星の角の数が呼応しています。

          星を仰ぐ

          すみれの血のいろ

          《すみれの血のいろ》 ミリペン・透明水彩・色鉛筆/2020年 Comment 以前すみれを見ていた時に、花脈の深い青色に、すみれには花の色の血が通ってるみたいだと感じたことが作品のアイデアとなりました。 また個人的に、すみれの花は強かな心をもつ少女を連想させる花でもあります。

          すみれの血のいろ

          はじめまして

          はじめまして、ヱリスと申します。 ペン画や銅版画など平面作品を中心とした制作をしています。 こちらのnoteでは、主に作品と併せて書いた詩・関連したテキストを載せていく予定です。 また、今後はちょっとした落書きや、展示のお知らせなども載せられればと思っています。 気まぐれな更新となるうえに非常にささやかなコンテンツではありますが、暇つぶし程度にお楽しみいただけたら幸いです。 どうぞよろしくお願いいたします! ヱリス

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