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だから私は若林になれない

私はすぐに影響されるミーハー人間です。

先日、若林さんが書かれたコラムに
「岡本太郎作の椅子に座って衝撃を受けた!」
とあったので、私も衝撃を受けたい!
と岡本太郎美術館ヘ

いつもの事だが対して調べもせず
Google任せなので
なんとなく最寄りの駅から歩き出したものの
これがかなり大変!
距離もさることながら坂がヒドイ
どうも山を登らないといけないらしい
気が付いた時にはどうにも出来ず
前に進むしかない

いつもこんな感じだ
駅からバスもあったしタクシーでも良かった
なのに安易に歩き出す
正面に困難が現れた時には
自分の浅はかさに気付く
「アサハカだなー」
もうバカさ加減にウンザリだ

とりあえず進む
細いカーブの多い道
車は来るとすれすれで
歩道も確保されてない
しかも3月上旬とは思えない暑さ
誰もいない

息が切れて休憩せずにはいられない
マスクのせいで必要以上に体が熱い
そんなツライ状況をお構い無しに
Google naviは右だ左だと指図する
これが人間だったら二度と一緒に出掛けることは無いが
今頼れるのも彼しかいない

結局はそういうこと

登りたくなし
戻りたくもない
立ち止まるのも不安だし
動き続ける自信もない

30分ほどで頂上らしい景色が見えてきた

そこから下りまた上り

ようやく大きな岡本太郎の作品らしいモニュメントが

この時点で疲労困憊
いつもなら喜んで写真を取るのだが
そんな気力はない
とりあえず美術館の入口を探して中へ
建物の中は作品のように
あちこちに枝分かれして
好きなように見たり体感出来たりする
以前より閲覧順路を決められれているのに
違和感を感じていたので
とても心地良かった

ある程度見進めると
広い場所にカラフルで色々な形の
椅子が並べらていた

「ここが若林さんが座った椅子だな」

色々な形がある中
手の形の赤い椅子に座ることのした
かなり存在感があり
なんとなく若林さんが座ったような気がしたから
だぶん

座ってみる

5分程度

何も感じなかった
衝撃は降りて来なかった
ここまでの道程の
頭がぼんやりし、すべての体の機能が
停止しようしている中
この椅子に座り唯一湧いた感情は
疲労からの安堵感でした
思った以上に座り心地は良くて



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